
<5日目>
岩手県北上市1020km/1560km。とうとう1000km超えだ。
快活クラブでシャワーを浴びて、1時間ちょっと仮眠して少しだけ回復、深夜1時半にリスタート。また雨が降り始めていてカッパを着こんでぼちぼちと走りはじめる。


青森から北海道に渡るフェリーは19:30までに到着しないと予約している便に乗せてもらえない可能性がある。輪行袋はドロップバッグに入れて千歳に送ってしまったので、新幹線という手段もない。フェリーの時間を逆算すると青森までの320kmを18時間で走る必要がある。1000kmを超えてからこのペースは結構厳しい。
疲れと眠気はやはりすぐにやってきてペースは上がらず3時間で40kmも進まない状態。コンビニのイートインを見つけて、薄明るくなってきた雨の様子を眺めながら、1時間ほどウトウトさせてもらった。店員さんに長居させてもらったことを軽く謝ってまた雨の中を走り出す。
天気は午前中に回復して、ながいながい岩手県を抜け、青森県に入った。りんごの花がちょうど満開。本州の端っこ、ほんとに遠くまで来たんだなぁって実感した。



二戸市辺りは昭和を感じるいい雰囲気の町並みだった。こういうのをエモいって言うんだろうか。由来はよくわからないけど、この辺りには地名に一戸から九戸まであっておもしろい。四戸だけは現在なくなってしまってるそうだ。
pc8八戸 1190kmには13時に到着。追い風もあって借金は1時間まで減ってきた。しかしここからフェリーまでの100km、爆風向かい風の国道4号線を6時間で走り切れるか。
pcを出てすぐ、また強烈な睡魔がやってきて時間がないのにペースが上がらず時間だけ過ぎていく。眠気と戦いながらフラフラ進んでいると後ろからきたhirotaさんに声をかけてもらった。すごい勢いで抜かしていかれけど、必死で追いついて少し会話を交わすと、いつものハイテンションモードへ。フェリーに間に合うギリギリのラインで復活、このときhirotaさんに合わなかったら間に合ってなかっただろう。
津軽湾を西に向かう国道4号線は、延々と爆風向かい風。風力発電の風車もたくさんあっていつもこういう風が吹くところなんだろう。しかも片側1車線で車通りは多く、路肩がボコボコで最高に走りにくい。油断するとコケるし、道路側に寄ると渋滞するし、ハンドルを持つ手はどんどん痺れてくる。青森出身のじょっぱりさんによると、除雪のための重機と低温のせいで北国の道路はこんな感じにボコボコになるらしい。
時間ギリギリということもあって幸いハイテンションモードは続いてくれてほとんど休憩もなく、70kmを踏み切れた。この道はこれまでのワースト国道かもしれない、当分走りたくない。
借金を無事に返済して、19:00過ぎに青森フェリーターミナルに到着。なんとかオンタイムに戻せた。



フェリーには仲間のランドヌール4人で乗船。後で知ったけどツイッター仲間のたねがしまさんもその中にいたみたい。フェリーは空いていてドライバー向けのカプセルルームで3時間近く爆睡できた。
<6日目>
深夜0時にフェリーは函館港に到着。とうとう北海道に上陸だ。あとは千歳まで270kmを22時間で走ればいいので5時間くらい時間に余裕ができた。ゆっくりでも前に進めば間に合うはず。
フェリーから降りるとまた雨が降ってきて、朝方まで降り続いた。真っ暗な雨の中をまた眠気を堪えながら進んでいく。北海道の道もボコボコしてるところはあるけど青森の4号線ほどでもなく、車は少なめなのであまりストレスは感じない。
雨と寒さと眠気に耐えながらぼちぼち進んでいるとようやく夜明けとともに雨は止んで、いい天気になってきた。次第に寒さも眠気もなくなり、足も動くようになった。



八雲町を過ぎて長万部に入ると、200mほどの峠4つ、計800mほどの登りが疲れた体にかなり堪える。
見覚えのあるブリを乗せた生郎さんを発見。


桜前線にも追いついて、ゴールデンウィークの北海道の桜も見ることができた。実際この時期に咲いている桜を見ると結構な違和感がある。
お昼は地元のスーパーでお寿司をいただく。これはご当地グルメになるんだろうか。



ラストpc伊達市1450km地点には13時ごろ到着。時間はまだ3時間ほど余裕がある。いつもギリギリ隊なのにやっぱりあのフェリーに間に合ったのは大きい。
ここで台湾ランドヌールのStanley氏に再会。いい笑顔で「イッショニイコウ!」って誘ってくれたのでゴールまでご一緒することに。




台湾のsr600について聞いてみると、今は2つのコースが走れる状態とのこと。道は悪いけどおすすめなのは北台湾コース、とのことなので、来年辺り挑戦してみようかな。
Stanley氏が以前台湾北部のSR600を走った時の旅行記
https://chin6278.pixnet.net/blog/post/49500525
室蘭からラスト100kmは爆風追い風のボーナスステージ。2人で30kmペースで快走し、ゴールの千歳にはクローズ2時間前に到着。
1560km130時間の壮大な自転車旅。RMの魅力にハマりそうです。


Stanley氏のRM430のブログ
https://chin6278.pixnet.net/blog/post/51084196
千歳で1泊して翌日午前中の便で伊丹空港へ。5日かけてきた道のりをたった2時間って飛行機ってすごい。
<まとめ>
完走できるイメージが全く湧かなかった1560km、意外とあっさりと完走できてしまった。完走できた要因はいくつかあるけど、一つはNEWバイク。カーボンの振動吸収と、DHバーでいろんなポジションが取れて負担のかかる部位を休めながら走れたのが良かった。もう一つは、輪行袋をゴールに送って、退路を絶ったこと。何度かDNFがよぎったけど、輪行袋を買いに探し回るというめんどくささがDNFのハードルを上げてくれた。
あとは疲れと眠気で全然進まなくても我慢して前に進んでいれば何かのきっかけでまた踏めるようになる、というのを信じ続けられたことだろうか。今回もそういう場面が何回もあった。この体調の波をコントロールできたらもっといいんだろうけど。
睡眠については、やっぱり巡行速度が遅いとどうしても睡眠不足になる。平均2時間くらいの睡眠時間は安全面でもやっぱりよろしくない。
さぁ、これでオダキンパーフェクトへの最難関はクリアした!まだまだハードルはたくさんあるけど行けるところまで行ってみよう!


























































































































































































