masa102’s blog

40代でハマったブルベの走行記録

BRM923米原1000km3度目の正直!

f:id:masa102:20230622180459j:image

 

これまでに近畿一周、四国漫遊と悔しいDNFが続いた1000kmへの挑戦。この米原1000kmは出走条件も厳しく、7月までに2000kmの認定を受けなければならない。近畿一周と四国漫遊を含めると余裕で2000kmは走ってるんだけど完走してないのでギリギリまで距離が足りず、真夏のビワイチ、ナライチを走って何とか参加資格を獲得。1000kmとなると宿代・食費に交通費、仕事の休みの調整も必要だし、何より家族の冷たい視線が気になる。とにかく今回の挑戦でダメだったら自分にはもう1000kmは無理なんだと諦める覚悟で挑んだ。

 

コースは、米原から西ウレ峠を越えて日本海を走り、新潟から南下して菅平、八ヶ岳を越えて静岡へ出る。太平洋岸を西に進み、半島の先っぽからフェリーで鳥羽に渡り、米原に戻ってくる。1000m超えの峠が3つと結構登りもある壮大な1000kmだ。1泊目は380km地点の上越市、2泊目は680km地点の清水市、フェリーで1時間ほど休憩してラストのゴールを目指す計画。

 

今回のBRMはN2開催で9/9〜10/7の任意の時間にスタートできる。台風通過を待って9/20の0:00スタートにした。この日の出走は自分だけだったようで終始完全に一人旅となった。Twitterで仲間と繋がってないと寂しくて仕方なかっただろう。車で早めに米原に着いて3時間ほど仮眠してから出発。

 

まず米原から岐阜へ。15℃ほどで涼しくて走りやすい。今回は10℃は下回らない予報なので、装備は真夏仕様の半袖短パン+アームカバーと防寒兼雨具のカッパ上のみ。最初は体の発熱もあってこの装備で問題ないように思えたが2日目以降に酷い目に会う。。

岐阜市内の深夜の信号峠を越え、郵便局で年賀状を投函。その後明るくなってくると西ウレに向けて緩やかな登りがはじまる。山里を走っていると前方の茂みに何か黒い動物が逃げ込むのが見えた。え?クマ? クマだとすると小さめ、だけどあの大きさで黒い動物って他に思い当たらない。まぁ見間違えかな。

西ウレ峠への登坂は緩め。直前にSR600を走ってると普通の峠がすごく楽に感じる。これはこれでいい。眠気と闘いながら、ほぼ予定通りの8時25分通過。

f:id:masa102:20221003014824j:image

f:id:masa102:20221002210607j:image

西ウレ峠からの下りは最低11℃。防寒用のカッパを羽織っていれば問題ない寒さだった。

ここからは富山の海沿いまで降り基調。富山のpc1 250km地点には3時間半の貯金でここまではいい調子。

f:id:masa102:20221003015936j:image

しかしここからの向かい風が酷かった。台風一過で追い風を期待していたけど完全に逆。Yahoo天気によると8m/sの風が吹いていたらしく、時間と体力がどんどん削られていく。この区間で2時間貯金したかったのに全然稼げなかったのは計算外だった。日本海の夕焼けを満喫。

f:id:masa102:20221003015720p:image

f:id:masa102:20221003020420p:image

f:id:masa102:20221003020437j:image

f:id:masa102:20221003020529j:image

f:id:masa102:20221003020543j:image

f:id:masa102:20221004024251j:image

日が暮れて新潟県に入るとようやく風がおさまってきた。親不知は初めて。よくこんなところに道作ったなぁと思うようなところで絶壁沿いに半トンネル、激しいアップダウンのある道が続く。狭いグネグネしたトンネルを大型トラックが行き交う中を走っていく。片側通行の工事信号のおかげで車列の最後尾を走れるから怖くはなく、車列の最後尾を離されないようについていく。マリオカートピノキオハイウェイみたいでめっちゃ楽しい。

ここからpc2上越380km地点までが体力が尽きて辛かった。上越には22時着、貯金は3時間のまま。ホテルで4時間半滞在。

 

f:id:masa102:20221003021620j:image

2日目は1000m超の峠2つを越えていく山ステージ。日本海から一気に太平洋まで縦断する。天気は曇りでしばらく雨は大丈夫そう。

まずは名もない600mの峠を越えて長野へ入るが、昨日の疲れからか体が動かない。10℃は下回らないけど発熱が追い付かず体が冷える。体が温まらないまま峠に着いてしまい、そのまま降りでさらに体温を奪われてしまう。低体温症のような症状になり、震えて体温を上げるのもめんどくさいと感じる状態。。。これはまずいと思いコンビニに避難するもイートインもないので大してなんの改善も得られず、先を急ぐ。ここまで3時間で30kmしか進んでおらず、このままではまずい。道脇にあった自販機でホットのミルクティーを買って、お腹を温めながら座り込んで少し眠っていると、地元の高校生が通りかかって目が覚める。今回のブルベで一番きつかったのはこの辺りで、本気でDNFを考えていた。

ここで窮地から救ってくれたのがまたまたTwitter仲間。現状を克服する手段をいっぱい考えてくれてほんとにありがたかった。再び走り始めてコンビニに行くと、窮地を救う復活アイテムを発見!

f:id:masa102:20230423134049j:image

カイロをあるだけ買い、お腹と、両太ももに仕込む。これがほんとにいい働きをしてくれて、さっきまで動かなかった体が一気に回復するのがわかった。ギリギリ隊走行計画からの遅れはこの時で3時間くらい。ここから挽回できるのかかなり厳しいけど、可能性がある限り走り続けるのが自分のスタイルだ。

この先は菅平高原で今回の最大の難所、1300m地点まで1000mほどを一気に登る。ここの登りは特徴的で10~12%の厳しめの斜度と数%の緩い斜面が延々と繰り返される。一旦緩むので楽というべきか、逆に厳しい斜度が見ためではっきり見えるので心を挫かれるのでキツイというべきか。ただ、体調は完全に回復していてハイテンションで登ることができた。てっぺんには予定の1時間遅れまで挽回して10:10に到着。

f:id:masa102:20230423134228j:image

菅平から下っていくと土地勘のない地名ばかり。上田市佐久市、小海町、、、下調べが足りず今どの辺を走っているかも、補給ポイントもわからない。この辺りから雨が降ってきてすぐにずぶ濡れに。適当に入った定食屋さんは店員さんの人柄も良く、ずぶ濡れでも嫌な顔一つされなかった。大盛カレーご馳走様でした。

f:id:masa102:20230423134317j:image

佐久市のホームセンターでカッパのズボンを購入。分厚くて暖かい。この寒さと雨の中、半パンではやはり体力が奪われるらしく、真夏装備で来たことは完全にミスだったと思う。

次の峠は野辺山。八ヶ岳のすぐ近くを通過するここも1400m近い標高。でも勾配はそれほどなく、長く長く緩やかな登りをたんたんと登っていると到着。せっかくなので撮影ポイントを探してみたけど、大したものがなくてへんてこな牛の置物と記念撮影。鉄道最高地点とかいろいろ撮影ポイントはあったらしい。

f:id:masa102:20230423133947j:image

この時点で借金は3時間だけど、PC3までは120km6.5時間、下り基調なのでなんとか間に合う計算ができるところまで挽回してきた。

野辺山から韮崎へは長い長い下り。雨は土砂降りになってきて、ブレーキがきかない。握力も限界になってきて、ちょくちょく握力回復のため止まりながら降りていく。

韮崎を過ぎてガーミンのいう通りに進むと工事中の看板。雨の中、スマホでルートを確認する気力もなく、ガーミンのいう通り進むと未舗装の深い砂利道に突入。引き返す時間もないので無事通過できることとパンクしないことを祈りながら約2kmの工事区間を進んだ。幸い無事に工事区間を抜けてルートに復帰できた。後で確認したところ、スタート時にちゃんと迂回情報をもらっていたらしく、完全に自分の確認不足だった。

身延線に沿って南下し、清水市に向かって進む。富士山がどこかできれいに見えていたはずだけど、土砂降りの雨のおかげで一度も見ることはなかった。ここからはPC3クローズ時間に追われながら目いっぱい踏んだ。ラスト20kmは200mの小山3連続。しっかり登る小山が連続しても休む余裕はなく、気合いで走りきってpc3 670kmへはクローズ20分前に到着。この区間の踏み込みでアキレス腱をやってしまったらしくPC3以降は痛みに悩まされた。2泊目の宿は清水市内にて4時間ほど滞在。

 

3日目、朝から雨。降ったり止んだりで今日も天気は悪い。でも風は追い風に代わって味方してくれている。清水から160km先の伊良湖岬を目指す。計算上の借金は4.5時間もあるが、1000kmブルベでは600kmを超えると12.5km/h計算に制限時間が緩和されるので、十分挽回できるはずなのだ。

f:id:masa102:20230423173845p:image

f:id:masa102:20230423175010p:image
f:id:masa102:20230423175014p:image

昨晩やってしまったアキレス腱、擦り切れた股間、ハンドルからの振動で痛む手の甲、600kmを超えるといろんな所に痛みが出てくる。幸い胃腸はまだ調子が良く食べれるので体力切れにはなっていない。

延々と続く東海道を走り、渥美半島の先端にある伊良湖岬にには12時に到着。無事に借金返済して1時間の貯金までできた。岬の直前にドーナツ模様の激坂もヒーヒー言いながらクリア。

f:id:masa102:20230423175316j:image

フェリーはだいたい1時間に一本で、11:50の次は13:05発なので1時間ほど待つことに。輪行袋に入れれば自転車代が浮くのでそうしようと思ったけど、急に風雨が強まり嵐のような天気に。建物内にチャリを持ち込める感じではなく諦めて自転車分も課金した。この時はまだこの雨の正体には気づいていなかったが後の天気予報で台風が直撃していたことを知った。出走時は全く台風の気配はなく3日目にちょっと天気悪くなる程度の予報だったのに、走っている間に台風に発達、伊勢→浜松→清水辺りを直撃したらしい。幸い雨台風で風は強くなく、それでフェリーも欠航にならなくて済んだ。ただ雨は局所的にエゲツなく台風の進路は災害級、今朝通過した清水辺りは洪水で通行止めも発生していた。

嵐の中を何事もなかったかのように時刻表通りにフェリーは進み、鳥羽港に到着。そして問答無用で豪雨の中にチャリで放り出される。。鳥羽から伊勢辺りでは道路が川のようになって命の危険を感じるようなところもあった。至る所で山肌から川のように道に流れ込み、ホイールの半分くらいまで水に浸かるところもあり、流れがあるところはチャリごと持っていかれそうになる。

f:id:masa102:20230423182932p:image
f:id:masa102:20230423182936j:image

これはちょっとやばいのでは?と感じて雨宿りできそうなところに止まってスマホを見てようやくヤバさを実感。緊急避難情報も発報していたみたいだけどスマホをしまってたので気付かなかった。

幸いヤバイ雨はそれ以上ひどくはならずまた走ることができた。

 

伊勢神宮に着いた辺りでリアの変速が急におかしくなり、すぐにスカスカになった。どうやらシフトワイヤーが切れたらしい。今回は予備のワイヤーを持ってきている!なんで準備がいいんだと思いながら、バス停のベンチで修理を始める。切れたワイヤーを抜いて、予備のワイヤーを同じところに通していく。最後にシフターに太鼓を引っかかるだけ、、あれ?引っかからない?いくらやっても同じで原因がわからなかった。直せそうな自転車屋を探すと幸いすぐ近くにプロショップがあり駆け込んだ。

原因は太鼓のすぐ近くで断線して太鼓部分がシフター内に残ったままだったらしい。確かにワイヤーを抜くときに太鼓部分が見つかなかった。シフターを分解する必要があるらしく結構めんどくさい作業のようでしばらく横で勉強させてもらった。予備のワイヤーを持っていても直せなかったら意味ないやん、、と整備スキルの低さをまた実感した。

f:id:masa102:20230608210832j:image

通過チェックの松坂ミニストップには借金30分ほど。あと120kmくらいだけど制限時間はゆるくなっているので焦る必要はない。ゆっくり安全に進めばいい。日が暮れると雨もほとんど止んで重いカッパズボンはどこかのゴミ箱に捨ててしまった。

900kmを過ぎると体中が痛くてチャリに乗るのが苦痛で仕方ない。早くこの苦行から解放されたい一心で走る。手のひらはギヨン管症候群らしく痺れっぱなし、股間は痛いを通り過ぎて何も感じなくなっている、膝も痛いし、両足のアキレス腱もパンパンに腫れてきている。

ラストPCいなべには23時着。45分ほどの貯金ができた。ここからラスト鞍掛峠650mがあるから余裕があるわけではない。

f:id:masa102:20230608210827p:image

ラスト40kmの報告をツイートするとこんな夜中なのに、あとちょっと!頑張れ!のリプライがいっぱい来てめちゃくちゃ嬉しくて、また足が動くようになったし、痛みも吹っ飛んだ。650mの峠はこれまでの道のりも振り返りながら登っているとあっという間に感じた。

多賀大社のライトアップされた参詣道を過ぎるとゴールの米原へ到着!

f:id:masa102:20230608210836j:image


f:id:masa102:20230608210842j:image

 

74時間23分、ずっと時間に追われながら、風と寒さと雨と痛さに苦しめられ、なんとか念願の1000kmを完走。とにかく感動というよりもこの苦行から解放されたのが嬉しかった。Twitterには今回も本当に助けられて、いっぱい応援してもらえたのが本当に力になった。感謝しかない。

 

ゴール後、これからこのコースに出発するうにゃーまんさんにお会いしてお見送りした。3日前の自分を見ているようだ。頑張って!ご安全に!

f:id:masa102:20230608210510j:image

 

完走32/出走52/エントリー86

DNF20

 

f:id:masa102:20230608210159j:image

 

 

 

 

 

 

 

fleche熊本 阿蘇のご来光を見に行こう!

flecheには興味はあったけど基本ソロの自分にはそんな長距離のグループライドは無理だろうなぁと思っていた。1000kmを完走して次の目標を探している時に彩さんから出ませんか!というお誘いをもらった。りくらいまーさんと彩さんなら大丈夫かと思い出走することに。3人とも初めてなのでflecheのルールやコース作り、申込みなどいろいろ大変だったけど半年くらいかけて準備してきた。あともう1人、ブルベデビューから3ヶ月で1000kmまでコンプリートした鉄人のまんきぃさんも誘っていたが仕事で来れず結局3人で走ることに(応援ありがとうございました🙇)。

決まったルートは、福山からしまなみを通って四国に渡り、佐田岬からフェリーに乗って九州に上陸、別府から由布院、牧ノ戸峠を越えて阿蘇大観峰に向かう。大観峰にちょうど日の出の時間に着いて阿蘇のご来光を見よう!というのが計画だ。3年前の京都〜熊本600kmとSR600阿蘇のルートを参考にさせてもらった。

f:id:masa102:20230421201003j:image

f:id:masa102:20230420052059j:image
f:id:masa102:20230420052056j:image

フェリーに乗るための100分(待ち時間30分と乗船70分)のロス、終盤に計2000mのロングクライムがハードルを上げている。それに前半区間での暴風向かい風と季節外れの寒気が加わって、3人とも走る前から不安だらけ。でもみんなで協力すればなんとかなる!行けるところまで行こう!と誓ってスタート。

f:id:masa102:20230414033913j:image

福山を8:00に出発してしばらくは5kmごとに先頭を交代しながら走る。風はすでに4-5m/sの向かい風。北西から吹いてるから南向きに走る時だけ追い風になる。1時間ほどで尾道しまなみ海道に入る。しまなみはこれで4回目だけど昼間の晴れた日に走るのは初めてで真夜中とか雨の中しか走ったことがなかったのですごく気持ち良かった。

彩さんが設定してくれたPCを巡りながら順調に進む。この辺りのPCはしまなみの複雑なルートをショートカットできないように設定したPCで、特に見どころというわけではない。名もないお堂やバス停で証拠写真を集めて行く。

f:id:masa102:20230414085016j:image
f:id:masa102:20230414085024j:image
f:id:masa102:20230414085020j:image

しまなみの中間地点くらいにあるサイクリストの聖地にもちょっと寄り道。

f:id:masa102:20230414085347j:image
f:id:masa102:20230414085339j:image

flecheは他のBRMとは違いコース設定に独特のルールがある。同じルートの往復はできないとか、どんなに激坂でもショートカットができてしまうルート設定はダメで、遠回りするならPCを設置する必要がある。

事前のルート調べで議論になった生口橋手前の箇所。普通は正規のサイクリングルートで行くんだけどどうやらショートカットできるらしい。実際走ってみると予想通り激坂だったけど無事通ることができた。

f:id:masa102:20230414085517j:image
f:id:masa102:20230414085521p:image

しまなみ最後の橋、来島海峡大橋は爆風向かい風。遮るものが何もないから10m/s以上あったと思う。先頭を引いていたけど斜め前から吹いてるから全員がかなり消耗したんじゃないだろうか。なんとか渡り終わって四国に上陸。

f:id:masa102:20230420065542p:image

松山まで向かう海沿いは3年前に悔しくて泣きながら走った道だ。今日は仲間と一緒で全然違った気分でワクワクしながら走っている。


f:id:masa102:20230414100232j:image

松山からはまた爆風向かい風。先頭の消耗が激しく2kmも持たずに交代。心拍は後ろに付いていても常に140台になってしまっている。だんだんりくらいまーさんが引く割合が増えてきてそのうちほとんど引いてもらう感じになってしまう。

三崎港から九州に渡るフェリーは1時間に一本なので、20:30のプランAと21:30のプランBを計画していた。プランBは当日の向かい風を考慮して急遽計画したプランで、最低限の360kmを走り切ることができるけど阿蘇のご来光には間に合わない。プランAで走るには前半19kmペースが必要になる。

このペースを維持するためにここまで頑張ってきたんだけど自分にはかなりオーバーペースなのが心拍からもわかる。りくらいまーさんは19kmを維持するためにがんばってくれているがこのペースでは先が持たない。三崎港まであと50kmほどの地点で、この先どうするかの作戦会議をした。2人は頑張ればこのままプランAで行けそう、自分はこの先の山岳地帯と風速10mの予報なので無理せずペースを落とすべきと主張。プランAを諦めてしまった時のワタシ。

f:id:masa102:20230418024906j:image

しばらく自分のペースで走り山岳地帯へ入ると急に風が止んできた。どうやら山のおかげで風が遮られてほぼ無風状態になったようだ。アップダウンはこれまでの暴風に比べたらほぼないようなもの。これならまだプランAも行けそう?となりまたペースを上げると20:30のフェリーが見えてきた。夜になって満点の星空の中、意外と余裕でフェリー乗り場に到着。早々に諦めてごめんなさい🙏

f:id:masa102:20230420065923j:image
f:id:masa102:20230420065920j:image
f:id:masa102:20230420065926j:image

 

フェリーの乗船時間は70分。できれば徹夜ライドに備えて少しでも寝たかったけど21時台では眠くならず、3人でいろいろ喋ったりストレッチしたりして過ごした。りくらいまーさんは風の中引きまくったせいか膝の痛みが出てきているよう。彩さんが特技を活かしてケアしていた。

そしていよいよ九州に上陸。大分県の佐賀関港には22時前に到着してこれから後半戦の始まり。

f:id:masa102:20230419031533j:image
f:id:masa102:20230419031537j:image

 

佐賀関から別府までは約40kmの平坦路。風はびっくりするほど止んでいて快調に飛ばしていく。後で思うとここの区間はもっとペースを落として休みながら行くべきだったのかも知れない。2時間弱で別府に到着してクライム前にコンビニ休憩。

 

別府から由布院を通り、九州国道最高地点の牧ノ戸峠1300mを超えて阿蘇に向かう。

まずは由布院までの800mアップ。登り始めから思うように力が入らず頑張らないと二人のペースについていけない。それなりに食料も水分も摂っているのでハンガーノックではないはず。前半に無理をしたツケが回ってきているのか。まぁすでに270km走ってきてるので普段でも体力がなくなってもおかしくない距離だ。しかも寒い。これが自分の実力か。。2人を度々待たせながら最初の800mを登りきり真っ暗な由布岳に到着。

f:id:masa102:20230419195107j:image

前回SR600では雲に隠れて見れなかった由布岳は月夜の中で輪郭だけ見えた。明るかったらすごいスケールの絶景なんだろう。

由布岳からの下りはすでに0℃近くまだ冷え込んでいて、すでに体力が尽きているので発熱が追いつかず急激に体温が奪われてしまう。400mほど降った由布院のコンビニではガクガク震えが止まらず、これ以上進むのはヤバい気もしてきた。氷点下まで冷え込むのは予報で分かっていたので最悪由布院のコンビニでカイロを買えるだけ買って貼りまくる計画だったけど、最初のコンビニには季節外れで売っていなかった。別府のコンビニにもなくて嫌な予感はしていたけどなんでこんなに寒いのに置いてないんだろうか。カイロがないと本当にヤバい気がしたので無理を言って探し回り、3件目のコンビニでなんとか最後の5個のカイロを確保。腹、背中、腕と貼りまくった。ついでにりくらいまーさんと一緒にカップラーメンをすすり、体の内側からも温める。その様子を早く行こうよーと眺める彩さん。。ここまでの登りで遅れた上に由布院で30分ほど時間を使って予定からはかなり遅れてしまっていた。

ここからは九重連山への緩やかな登り。相変わらず力は入らずハンガーノックのような状態が続いており、度々2人を待たせてしまう。追いついたとき謝りたくなるけど謝るとさらに気を遣わせると思い「おまたせ〜」を繰り返す。

牧ノ戸峠1300mまでの登りではいつの間にか2人の「無限しりとり」が始まっていて、それに混ぜてもらう。不思議としんどさを忘れることができてしりとりのお陰で牧ノ戸峠まではちょっと楽に感じれた。

ここですでに1時間以上計画から遅れていて、大観峰でのご来光どころか、最低ラインの360kmクリアも怪しい時間になってしまっていた。22時間の通過証明は予定を変更して牧ノ戸峠323km地点にすることに。

f:id:masa102:20230421204909j:image
f:id:masa102:20230419202108j:image
f:id:masa102:20230419202057j:image

 

これもfleche独特のルールで、22時間から24時間の間に普通なら25km以上進めばいいんだけど、トータル360kmの条件をクリアするのにあと38kmを進まないといけない。下りもあるとはいえこの調子で19kmペースはちょっとヤバいかも。。

 

6時ちょうどに通過証明の写真を撮って、阿蘇に向かって一気に下る。仲間と一緒に朝日の中の阿蘇の高原を走り抜ける。これをやりたくてこのルートを計画して、苦労してここまで来たんだけど、自分の不甲斐なさが申し訳なさすぎて素直にこの時間を楽しめず、なんとも言えない気持ちでメンバーについて走る。。景色を楽しむ余裕もなく申し訳ない。

f:id:masa102:20230420070510j:image
f:id:masa102:20230419203030j:image
f:id:masa102:20230419203027j:image

(写真はりくらいまーさんが撮ってくれたもの)

 

360km地点までは延々とアップダウンの繰り返しでなかなかたどり着かない。もう足は完全に終わってて最後の力を振り絞り、残り時間のカウントダウンに追われながら先に進む。もう無理かと思いながら必死に漕いでいると8時のリミットギリギリで360km地点の看板に到着。え?間に合った?早く写真写真!ってバタバタしながら本当にギリギリで証拠写真を撮る。そのあとしばらく体が動かず、行儀悪く道路に倒れ込んでしまった。あと100m、この看板が先にあったら間に合ってなかっただろう。

f:id:masa102:20230420072406j:image
f:id:masa102:20230419204133j:image

彩さんは何故かとても元気でまだまだ走れそうな様子。りくらいまーさんは300km以上は初めてということもあり自分ほどではないけどかなり疲労している感じだった。かなり前を引いてもらったのもあるし、膝の痛みもあったと思う。それだけ頑張ってもらったのに認定されないなんてことにならなくて本当に良かった。

 

f:id:masa102:20230420071906j:image

自分の不甲斐なさだけが残念だったけど、最高のメンバーと走った最高のflecheでした。

チームお好み焼き、また走りましょう!ありがとうございました!

f:id:masa102:20230421201532j:image

 

SR600剣 四国の秘境・酷道を満喫!

f:id:masa102:20220918174529j:image

SR600はこれで3本目。

この前四国を一周する1000kmを途中リタイヤしたので、もう一度四国を走ってみたくてエントリーした。

今年からオープンになったのでまだあまり走った人の情報がでていない。三船さんとかすごい人のスケジュールは全く参考にならないので(笑)、自分で一からスケジュールを立ててみた。ギリギリ隊専用のスケジュール。

f:id:masa102:20220918153703j:image

出走は9/9(金)4:00に設定。タイムリミットは9/11(日)の16:00だ。直前の天気予報はそれほど悪くなく、たまに降られる程度の予報。暑くもなくいい感じだ。

 

徳島への移動は今回も神戸からのバス輪行にした。1時間に1本、2時間ほどで着く。めっちゃ楽ちん。JR四国バスと本四海峡バスは輪行OK、西日本JRバス輪行NGだから要注意。

f:id:masa102:20220918153932j:image

 

徳島市内に前泊したのにワクワクしすぎて結局2時間くらいしか寝れなかった。前泊の意味ないやん。。。

 

PC1文化の森総合公園 4:00

初っ端から雨。ひどくはなく霧雨程度だけどちょっとテンション下がる。早めに止んでくれるといいけど、、、。

f:id:masa102:20220918154332j:image

10km地点のコンビニを最後に、140km地点までコンビニはない。結構買い込んで走ったけど、途中、小さな商店はいくつかあったし自販機はところどころあったのでそこまで補給に困ることはなさそう。

10kmを過ぎるとすぐに大川原高原に向けた登坂が始まる。いきなり六甲山並みの山だ。鹿に気を取られているといつの間にかルートから逸れて行き止まりへ。プラス2kmが追加。

f:id:masa102:20220918154624j:image

PC2大川原高原 5:50 22km

雨は止む気配はなく、てっぺんは真っ白の世界。青空と風車の絶景が見れるはずが、ぶーん、ぶーんっていう不気味な音だけが聞こえてくる。うーん、残念だけど仕方ない。

f:id:masa102:20220918154710j:image
f:id:masa102:20220918154713j:image
f:id:masa102:20220918154707j:image

山をくだっていくとすごい落差の滝。神龍の滝?雨で水量が多くて見ごたえがあった。

 

PC3樫原の棚田 8:00 47km

しばらく棚田の風景が広がる村の急こう配を登っていくと樫原の棚田へ。日本の原風景が広がっていい雰囲気になってきた。この雰囲気は紀伊山地熊野古道と似ていて好きな感じだ。

f:id:masa102:20220918154806j:image
f:id:masa102:20220918154808j:image
f:id:masa102:20220918154812j:image
f:id:masa102:20220918154801j:image

と、この辺りで、サドルがどんどんズレていくことに気づく。どうやらサドルバッグの横揺れでサドル固定ネジが緩んでしまったようだ。6㎜のレンチは今回少しでも軽量化をと思って置いてきてしまった。座ろうとしてもすぐズレてケツに刺さるので、ここからはスタンディング縛りに。

f:id:masa102:20220918154920j:image

急こう配を下りきると集落にでた。商店で6㎜レンチを貸してほしいとお願いすると、一生懸命探してくれて、結局近所の人も巻き込んでなんとか借りることができた。めっちゃ申し訳なかったけど見ず知らずの人間にここまで親切にしてくれるって、大変ありがたく、嬉しい気持ちになった。

PC4高丸山 12:00 67km

次は高丸山に向けた登坂。300mから1100m近くまで800m登るので結構しんどいけど、斜度はそれほどでもない。ながーい登りを登りきると、、、ここもまた真っ白。なんかせっかく登ったのにご褒美がないとやっぱり残念。。。

f:id:masa102:20220918155150j:image
f:id:masa102:20220918155153j:image
f:id:masa102:20220918155156j:image

この先は四国の酷道で有名な193号線(通称一休さん)を走る。酷道らしく荒れていて、葉っぱや木の枝に交じって落石がいたるところに隠れている。落石は尖っていて踏むたびにサイドカットが頭によぎる。下りでもスピードは出せず全く気が抜けない。

いい雰囲気の酷道を進み、霧越峠を越える。この先も急こう配の下りで荒れている。ブレーキ全開で下っていく。ティアグラのリムブレーキ、さすがにこの条件では限界を超えている気がする。

f:id:masa102:20220918155257j:image
f:id:masa102:20220918155254j:image
f:id:masa102:20220918155250j:image

193号線から分かれてようやく太平洋に出る。今日の登り区間はほぼここまでで後は室戸岬を経由して140kmの海岸線を走るだけ。。って油断してしまうとここからがしんどかった。

f:id:masa102:20220918155405j:image
f:id:masa102:20220918155402j:image

 

PC5室戸岬山頂 18:00 191km

急こう配の室戸岬ドライブウェイを250mアップ。がんばって登った頂上は、またまた真っ白。晴れてたらどこまでも続く水平線、美しい夕焼けが見えたんだろうか。

f:id:masa102:20220918155453j:image
f:id:masa102:20220918155449j:image

ここから80kmの暗い海岸線を進むもなかなか距離が減らない。カツオのたたきをやっているお店は23時までなのでなんとか間に合わせたかったけどこのミッションは達成できなかった。

高知市には結局23:00に到着。ここまでギリギリ隊スケジュールほぼオンタイム。吉野家でつゆだく牛丼を流し込む。

ホテルの風呂で洗濯をして4時間余り爆睡。

f:id:masa102:20220918155647j:image

PC6高知駅 5:30 274km

朝は予定通り5時に再始動。雨は止んでるけどいつ降るかわからないような天気。

f:id:masa102:20220918155943j:image
f:id:masa102:20220918155940j:image
f:id:masa102:20220918155937j:image

2日目は270km地点からの190km、一番登りが集中している区間を走る。

走り始めるとすぐに登坂が始まり、アップダウンしながら工石山トンネルまで1000mほど登る。斜度はそれほどないので淡々と。そこを超えるとまた日本の原風景が広がってくる。

 

PC7土佐柴刈りの里 8:30 308km

雨は降ったりやんだりで2日目もすっきりしない。でも棚田の風景には雨はよく合う。

f:id:masa102:20220918160101j:image
f:id:masa102:20220918160105j:image
f:id:masa102:20220918160108j:image

急こう配の下りを注意して下っていると緩やかなカーブで突然前輪がスリップして転倒した。幸いスピードは出ていなかったのでチャリも無事、擦り傷程度で済んだけど、ジャージと靴下が破れて痛々しい感じに。コケっぽくはないのに一部分だけツルツルになっていた。田んぼの泥が流れた跡なのだろうか?その後、恐怖心から余計に下りでスピードが出せなくなり、貯金ができずに焦る。

f:id:masa102:20220918160223j:image
f:id:masa102:20220918160220j:image

 

本山の市街地でコンビニに寄り、早めの昼食をとる。ここから先、補給地点はほとんどないので食料を多めに調達。

赤荒峠は600mほどの登り。ここも斜度はあまりきつくはない。

PC8穴内川ダム 11:30 343km

峠を越えてダム沿いを走るとほどなく穴内川ダムに到着。この辺りは快走区間、走っていて気持ちいい。しばらくするとRVパークへの登り口に。遥か高いところにRVパークと思われる風車が見える。400mのアップだけど目的地がはっきり見えてしまうと、まじかこれ登るのか、ってなる。。。ここは斜度もまあまああって(10~13%?)途中心が折れて何度か押し歩き😓

f:id:masa102:20220918160503j:image
f:id:masa102:20220918160506j:image
f:id:masa102:20220918160509j:image

PC9RVパークゆとりすと 13:10 362km

2日目もそろそろ2000mくらいアップしたところで足がすでに売り切れ状態に。水もなくなり、そこら辺の湧き水なのか、雨水なのかわからないものを飲んで凌いでいる。RVパークからの下りはまたまた荒れた激坂で、貯金を作らせてもらえない。ここからまだ梶ヶ森、京柱峠を越えなければならないのか。。。

梶ヶ森スカイラインのアップダウンを延々と進むとようやく梶ヶ森の登り口へ。最難関の登りらしく、初っ端から15%以上の激坂が始まる。濡れた路面でタイヤが空転して登れたもんじゃない。激坂区間を過ぎると12~15%くらいの斜度に落ち着くので根性で登る。ここは半分ほどが折り返し区間なので、サドルバッグは藪に放り込んでおいた。登っている最中、段々雨が強くなってきて土砂ぶりに。路面が川のようになる。

f:id:masa102:20220918160641j:image
f:id:masa102:20220918160644j:image
f:id:masa102:20220918160647j:image
f:id:masa102:20220918160650j:image

PC10 梶ヶ森山頂 16:20 386km

標高1400m、てっぺんでご褒美の360°パノラマを見たかったのに、やっぱり真っ白&暴風雨の世界だった。うーん、残念。しかし徳島1000kmのメンバーは1000kmの道中にここを登ったのか。。。改めてすごいと思う。

f:id:masa102:20220918160744j:image
f:id:masa102:20220918160734j:image
f:id:masa102:20220918160738p:image

 

山頂からはゆっくり下る。雨で寒すぎるしカッパはサドルバックの中だし道はめっちゃ滑るし💦

ここから京柱峠の間は、補給箇所は2カ所の自動販売機と商店1件のみ。ここで水分の補給ができなかったらやばかったかも。そのうちの商店のところで水分補給と雨宿りをしていると、お店の人が声をかけてくれた。永森商店。小さなお店で補給食としてはカップラーメンと菓子パンくらいだけど、お湯も準備してくれたし、地元のミニトマトを食べさせてくれたりした。結局1時間くらいお邪魔していろいろ話を聞かせてもらった。たぶん、三船さんたちが寄ったというお店もここなんだろう。

f:id:masa102:20220918161036j:image

雨は今日はもう止む気配がないので真っ暗な中、標高1100mの京柱峠に向かう。

PC11京柱峠 20:00 411km

長い真っ暗の雨の酷道を一人で登り、京柱峠に到着。予定の1時間遅れ。まあ雨宿りしていたから仕方ない。今夜の睡眠時間を削ればまだ大丈夫。

f:id:masa102:20220918161255j:image
f:id:masa102:20220918161257p:image

長い下りでブレーキを握る手もしびれてくる。祖谷渓谷までくると快走路へ。真っ暗で何も見えないけど、遥か下の方に渓谷が見えるいい景色なんだろうな。

この辺りでCOCOAから通知が、、んなこと今言われても笑 幸い体はなんともない。

 

PC12小便小僧 22:00 444km

この小便小僧はいったい何に向かって小便をしているんだろうか。明るいときにまた来たい。

f:id:masa102:20220918161706j:image

2日目の宿は阿波池田。予定から2時間遅れの23:00に到着。睡眠時間を2時間に変更😢

 

3日目は予定通り3:00に再始動。残り13時間で140km。計画では30分しか余裕がない。

この先も補給場所がないのでコンビニ飯と補給食を多めに調達。今日は寝起きから胃の調子が悪くムカムカする。足の疲れも残ったままだ。

f:id:masa102:20220918162143j:image

PC13阿波加茂駅 3:30 477km

この後すぐに落合峠への長い長い登坂が始まる。でも気持ち悪いし足も動かず全然進まない。ここで無理をすると経験上もっとひどくなる気がしたので、乾いた路面を探してしばし寝る、起きて押し歩き、やっぱり気持ち悪くてしばし寝る、を繰り返しながら進む。コンビニで調達したアイソトニックウォーターを胃が全く受け付ず、飲むと吐きそうになる。

このペースだと到底間に合わない。このまま引き返して徳島に向かえば撤退は楽だぞ?どうする?自問自答を繰り返しながら登り続けた。

f:id:masa102:20220918162253j:image
f:id:masa102:20220918162256j:image

標高1520m、約4時間かけて登り切ると峠の向こう側には絶景が広がっていた。感動して涙が出た。

PC14落合峠 7:50 504km

絶景は苦労した分、余計に絶景に見える。この達成感は初めて600kmを走り抜いたとき以来だろうか。

f:id:masa102:20220918162508j:image
f:id:masa102:20220918162451j:image


f:id:masa102:20220918162458j:image

f:id:masa102:20220918162510j:image

 

峠を越え一気に1000mほど下ると落合集落に出る。なぜこんなところに人が住んでるんだ?というのが素直な感想。集落の道は狭く、急坂ばかり。ぐねぐね下って最下部につくと、反対側の斜面を再び登って展望台へ向かう。15 %越えの激坂。マジか、これ登んのか😭時間もなく焦りながら押し歩きでなんとか展望台へ。さっき下ってきた集落が一望できる展望台だ。

f:id:masa102:20220918162834j:image

PC15落合集落展望台 9:00 519km

激下り区間が長く、下りで時間がほとんど稼げていない。予定時間をオーバーし始めている。ここまで来て時間切れは悔しすぎる。でも追いつめられると何故か足が動くことがよくある。今回もここから先そんな状態に。フォロワーさんのアドバイスもよく効いた。頭を操り人形のように前上方に吊られているようなイメージ、大股で歩くように。これを意識するとペダルに力がよく伝わるように感じた。

PC16見ノ越峠 11:10 542km

標高1410m、剣山への登山口がある。体調は完全に復活してここの登りはノンストップで登れた。時間も挽回している。トンネルを抜けるとここにも絶景が広がっていた。

f:id:masa102:20220918163200j:image
f:id:masa102:20220918163204j:image

ここから一気に1000m下り、ラスト峠の川井峠へ。振り返るとさっきまで格闘してきた山々が一望できる。今回の旅ももうすぐ終わりかと思うと少し寂しい。

f:id:masa102:20220918164049j:image

PC16文化の森総合公園 14:58 610km

59時間ちょうどで無事完走!

f:id:masa102:20220918164420j:image

 

雨が多くて見たかった景色が見れず残念なところもあったけど3日目に見た絶景は最高だった。あの感動は一生忘れないと思う。四国の秘境・酷道の雰囲気も満喫できたし素晴らしいコースだった。あと今回もTwitterの皆さんには励ましてもらったり辛さ・達成感を共感してもらえた。これが今回も完走できた一番の要因かな。いつもありがとうございます🙇‍♂️

 

 次は米原1000km!1000kmメダルに向けて3度目の挑戦だ💪

SR600阿蘇ジオツーリズム


2本目のSR600は阿蘇山・九州最深部の山々を満喫する阿蘇ジオツーリズム。なんといってもモレリアさんブログで紹介されてたあの阿蘇雄大な景色をこの目で見たくて。

f:id:masa102:20220604173950j:image

伊丹空港から熊本空港までは2度目の飛行機輪行。自宅が伊丹だから、チャリto飛行機toチャリでめっちゃ楽ちん。ANAはチャリの取り扱いがめっちゃ丁寧なのを過信して、今回も普通の輪行袋で預けた。結果は、、大丈夫👌でもいつか痛い目に遭うだろうな。

f:id:masa102:20211223183825p:image
1日目は7/21 4:00にスタートして、阿蘇山地蔵峠、大通峠、ぼんさん峠を越えて椎葉村の鶴富屋敷泊の240kmの予定。ぼんさん峠は九州最深部にある峠で1480mは九州道路の最高点。ここを明るいうちに越えるのが理想だ。

2日目は別府までの250km、3日目はゴールまでの110kmとした。

 

スタート地点に行くとほかに2人の参加者がすでに準備していた。きむけんさんは日本縦走2回の実力者😱、福岡ジャージの方もPBP参加経験ありだとか。2人とも強そうだ。荷物はリュックにまとめて駅のコインロッカーに預けるつもりだったけど駅の営業時間外は待合室にカギがかかってて預けられない。仕方なく、近くの藪にこっそり隠しておくことにした。

 

pc1肥後大津をスタートしてpc2の阿蘇駅までは緩やかな登り。淡々と登っているうちに明るくなってきた。今日はまぁまぁな雲に阿蘇山は隠れて見えない。 阿蘇山を登り始めると広大な草原に牛、馬が放牧されていた。阿蘇山?、米塚?どれがどの山かわからないが次々に見覚えのある景色が出てくる。

f:id:masa102:20220310203319j:image
f:id:masa102:20220310203326j:image
f:id:masa102:20220310203322j:image
f:id:masa102:20220310203316j:image

 

写真を撮っているとなかなか先に進まない。そうこうして景色に見とれているうちにpc3阿蘇山のてっぺんには7:00に到着。雲の中というわけではなかったけど太陽は見えずものすごい風で飛ばされそうになる。火口へは8:30以降じゃないと行けないみたいだ。残念。しばらく雄大な景色を楽しんで下山。

f:id:masa102:20220310203509j:image

 

次のpc4は地蔵峠というらしく、阿蘇外輪山の一部だ。ここも景色を見ていて飽きない。さっき登った阿蘇山のえげつないスケール感がとてもよく見える。モレリアさんが教えてくれた水汲み場は峠を超えて少し降った左側にあった。冷たくでおいしかったので、ボトル2本にも詰めさせていただく。

f:id:masa102:20220310203428j:image
f:id:masa102:20220310203425j:image
f:id:masa102:20220310203432j:image

pc5は通潤橋。しばらくアップダウンのある道を進んだところにある。どんな道だったか記憶にない。この辺りでようやく100kmだけどさすがにSR600だけあって山が多く既にバテ始めてきている。

f:id:masa102:20220310203609j:image
f:id:masa102:20220310203614p:image

pc6は大通峠。780mの山にしては結構しんどい。油断してると堪えるやつだ。ループ橋までが斜度がキツくて、踏ん張りどころだ。ループ橋までくると8-9%でちょっと楽になる。福岡ジャージの方が途中で休んでて追い越したけどそれ以降合わなかった。

f:id:masa102:20220310203700j:image
f:id:masa102:20220310203649j:image
f:id:masa102:20220310203656j:image
f:id:masa102:20220310203652j:image

pc7は五木荘。昔平家が隠れ住んでた秘境らしい。ものすごい山の中、昔だったらそら見つからんわ。それでも道がそれほど荒れてないのは林業が盛んな土地だからなのかな?杉の植え方がめっちゃきれい。

ここらから いよいよ1日目のラスボス、ぼんさん峠へ。登り始めですでに18時を過ぎていて薄暗くなってきた。しかも雨もぱらついてる。今日泊まる予定の鶴富屋敷の門限22時が微妙になってきたので念のため遅くなるかもって女将さんに電話しておいた。「大丈夫ですよー、そこからなら30分くらいですね!道わからなくなったら迎えに行きますんでまた電話ください!」って言ってくれてすごく安心した。けどよく考えたら30分?どうやらクルマでくると思ってたらしい。

f:id:masa102:20220310203824j:image
f:id:masa102:20220310203821j:image
f:id:masa102:20220310203818j:image
f:id:masa102:20220310203815j:image

 

 

五木荘からの登りは800mから1480mまで。だんだん風雨が強くなってきて風通りのいいところでは自転車ごと飛ばされそうになる。全く人気のない秘境の中、だんだん暗くなって道も荒れてくるけど退路は全くなく、峠の向こうの宿を目指すしか選択肢なんてない。道全体が土砂で埋まった箇所もあって先がどうなってるかなんてわからないけど進むしかない。真っ暗の風雨の中、最高地点には20:11到着。 ここから雨の中カッパを着込んで下っていく。7月だというのにかなり寒い。極悪なグレーチングがひっきりなしにあって、全くスピードは出せないし、リムブレーキが砂を噛んでなかなか効かないので握力も麻痺してきた。ここはディスクブレーキが必須だと思う。 なんとかトラブルなしで下山して鶴富屋敷には22時過ぎに到着。門限すぎてずぶ濡れドロドロでも女将さんはめっちゃ親切にしてくれた。洗濯機も借してもらえた。この旅館は平家と源氏の禁断の恋の物語りがあった場所らしく今度ゆっくり来たい。

 

2日目

5時間しっかり寝て、朝5時に再始動。今日も朝から雨が降っていてカッパを着込む。女将さんはまだ寝ているらしく、カウンターに鍵とお礼のメモを置いて宿を出た。日向市まではほぼ下り基調で時間を稼げる区間のはずなんだけど、なぜか朝から足が動かない。胃の調子も悪く、吐き気がする。持っていた菓子パンは食べる気もしない。心拍が上がらずハンガーノックのようだ。なんとか日向市の道の駅まできておにぎりを食べると回復してきた。体がコメを欲しがっていたみたいだ。

f:id:masa102:20220310203933j:image
f:id:masa102:20220310203926j:image
f:id:masa102:20220310203936j:image
f:id:masa102:20220310203930j:image

今回はGarminのルート機能がうまく動かないのでスマホのRWGをメインで走っていたんだけど、降り続ける雨で水没して日向市辺りで電源が入らなくなってしまった。仕方なく予備のスマホで現在地を確認しながら走っていると日向市駅を5km行き過ぎるミス。。。次の日之影温泉では川沿いの道が通行止めで、迂回路の激坂150mアップが追加されたり、なかなか調子よく進まない。

2日目の登りは、メインの尾平越えとラムネ温泉への登り、ラストの別府へ抜ける峠の3か所。一つ目の峠は緩やかに登っていった後、てっぺんに近づくと斜度が一気に上がる。13〜15%が続くので諦めて結構な距離を歩く。。ラムネ温泉までの登りも10%が延々と続くのでここも歩く。。別府へ抜ける峠も完全に心が折れているのでまた歩く。。今日は歩きまくりだ。 最後の峠を超えるとご褒美の別府の夜景。疲れ果てて路肩に寝転んで大の字になって空を見上げると、きれいな星空が見れた。別府駅前のホテルには予定の3時間遅れの0時着。体力のなさを痛感した2日目だった。

f:id:masa102:20220310204142j:image
f:id:masa102:20220310204136j:image
f:id:masa102:20220310204139j:image

 

3日目

翌朝は5時始動。水没したスマホは昨晩ドライヤー責めにしたのがよかったのか朝になったら復活していた。これからは雨の時は早めにしまうようにしよう。 昨日の雨でチェーンの油が切れてしまいキュルキュル鳴るのでオイルを差したかったけど、小分けして持っていたルブは空港の手荷物検査で没収されてしまっていた。仕方なく早朝のコンビニでオイルの代わりになるものを探しているとちょうどいいサイズのものが見つかった。ラー油❤️

f:id:masa102:20220310204050j:image

ほのかにいい香りがするけどキュルキュル音は無くなって役目は果たしてくれたみたいだ。帰ったらベトベトのチェーン周りをしっかり洗ってやらなくては。

別府から湯布院へは車通りの多い峠道で、これを超えると見覚えのある景色、由布岳だ。Twitterで教えてもらった雨乞い牧場への入り口への脇道を登っていくと、つむりさんがバズってた景色の場所だった。これまたすごいスケール感だ。ただ残念ながら雲が多くて由布岳はほとんど見えなかった。ここもまたこなくては。



f:id:masa102:20220310204258j:image
f:id:masa102:20220310204301j:image
f:id:masa102:20220310204310j:image

f:id:masa102:20220310204319j:image

 

湯布院からも登りが続くけど、傾斜はキツくなく道もよく整備されていてかなり走りやすい。九州国道最高地点まで拍子抜けするくらい楽に登れた。2日目の体調不良がウソのように体もよく動いてくれた。なんなんだろうこの体調の波は。

f:id:masa102:20220310204425j:image
f:id:masa102:20220310204428j:image
f:id:masa102:20220310204431j:image

 

f:id:masa102:20220604175219j:image

 

ここから先はご褒美区間

阿蘇の高原を追い風に乗って快走する。日本にこんないいところがあるのか!というくらい。最高に贅沢なサイクリングコース。

f:id:masa102:20220604175701j:image
f:id:masa102:20220604175705j:image
f:id:masa102:20220604175652j:image
f:id:masa102:20220604175658j:image
f:id:masa102:20220604175708j:image
f:id:masa102:20220604175655j:image

 

58時間27分、無事に肥後大津へ戻ってきて、夢のようなサイクリングが終了。阿蘇はいいですね!また違う季節にも来てみたい。

 

BRM429近畿1000km四国漫遊DNF😢

f:id:masa102:20230622180756j:image

(出走日2022/4/29)

前回の1000kmブルベでは750km地点で転倒→直後のpcに4分足りず足切りDNFという悔しい思いをした。今度こそ完走して1000kmの達成感を味わいたい。

 

コース

徳島から吉野川沿いを西に向かい、愛媛の大洲まで一気に四国を横断する。それから標高1400mの四国カルストを超えて高知に入り、船越運河、高茂岬、足摺岬と岬回りをする。四万十川沿いを走って高知市室戸岬を通って徳島に戻る。3日と3時間で四国を一周する1000kmだ。

f:id:masa102:20220502161158p:image

f:id:masa102:20220516143137j:image

1日目

予報通り朝から雨。風も強く春の嵐のような天気だ。出走は25人(結果:完走16人、DNF9名)。

f:id:masa102:20220516143501j:image

10:30にスタートして市内を抜けると吉野川沿いを延々とさかのぼっていく。風速10mはありそうな追い風に乗って30-35kmくらいで快走。その後一旦雨は止むもすぐに降り出して今度は逆風に。雨は結局17時頃まで降り続いた。

通過チェック具定展望台は完全に霧の中で何も見えず。ここからは国道11号を延々と松山、大洲まで走る。雨は上がって追い風に乗っていい感じ。

f:id:masa102:20220516143425j:image
f:id:masa102:20220516143429p:image
f:id:masa102:20220516143434j:image

日が暮れて、松山から大洲まで海岸沿いを追い風に乗って快走する。予定の24時ちょうどくらいに270km地点の宿に到着。グロス20km。

1日目はせっかく四国に来たのに春の嵐と爆風追い風の記憶しかない。もっと四国を楽しまないと。

 

2日目

2日目は5時に再出発。ちょっと寝すぎか?今日は550kmの宿毛(すくも)まで。今日はいい天気になりそうだ。スタートしてすぐにカルストへの登りが始まる。

f:id:masa102:20220604155237j:image
f:id:masa102:20220604155241j:image
f:id:masa102:20220604155234j:image
f:id:masa102:20220604155231j:image

登りの途中で追いついた同志に声をかけると、ブルベ3回目でいきなり1000kmに挑戦!という超変態な方だった。しかもこの2ヶ月の間に200km、300kmを走っての1000kmアタックらしい😱体力はあってもこれだけの距離になるといろんな経験がないと厳しいと思うんだけど。。

一緒に話しながら走っていると登りは気が紛れていい。てっぺんの源氏ヶ駄馬は最高の見晴らし!

f:id:masa102:20220604160240j:image
f:id:masa102:20220604160235j:image
f:id:masa102:20220604160232j:image

四国最高やん。。天気も完璧やね!

 

ここからさらに登り返しがあって四国カルストの端っこ天狗高原まで更に登る。この辺りで無理をしすぎたのか一気に疲労感が出てきた。気がつくと膝の皿辺りがえらく腫れてて痛みも出始めている。不安になってツイートしてみると踏みすぎが原因では?とのこと。

f:id:masa102:20220604161110p:image

あまり踏まないように意識するとこれ以上痛むことはなくなんとか付き合っていけそう。原因が分かると安心できる。フォロワー様のアドバイスはいつもありがたい。

カルストを超えると鬼北町という町があって、見慣れたお巡りさんが!

f:id:masa102:20220604161459j:image

f:id:masa102:20220604162125j:image

これどうみても宮古島まもるくんなんだけど、なんでここに??実物見るのは初めてでなんとなく挨拶しておいた。

ペースがかなり落ちてるので先を急がないと。

 

高知側の海まで来るとここから岬巡りだ。まずは船越運河。岬の先端までは行かないけどアップダウンが続いて売り切れた足には結構しんどい。でも景色はいい✨

f:id:masa102:20220604161945j:image
f:id:masa102:20220604161942j:image

 

次は高茂岬。半島への入口はすでに19時。もう真っ暗だ。今回のブルベは雨による救済処置で全部のPCが通過チェックになっている。本来であればPC2高茂岬は19:49がリミット。到着したはリミットから1時間も遅れていた。高茂岬辺りは本当に真っ暗闇で海も見えずただただ延々と繰り返されるアップダウンをこなす拷問のような時間だった。補給も切れて、10℃程度の寒さなのに寒さで震えが止まらない。またまた補給ミスをしてしまった。予定より2時間遅れの24時ごろ、550kmの宿毛の宿になんとか辿り着いた。

f:id:masa102:20220604163349j:image

 

3日目

5時に再出発して足摺岬を目指す。昨日の疲れはだいぶんリセットされてまだ走れそうだ。今日は調子いいかも。

アップダウンをこなして607kmの足摺岬に到着、自分が一番最後かと思っていたら1人発見。昨日のブルベルーキーのまんきぃさんだ。聞くともうすでに満身創痍でアキレス腱の痛みがひどくロキソニンを飲みながら走ってるとか。心拍もおかしいらしくいつDNFしてもおかしくない状態だ。少し休んでから行くというので無事を祈りつつ先に進む。

f:id:masa102:20220604164101j:image
f:id:masa102:20220604164105j:image

海岸沿いを気持ち良く進んで四万十川までやってきた。ここから四万十川を満喫できるお楽しみ区間だ。しかし。。不意に踏み込んだ瞬間、後輪あたりからパキン!っていう聞き慣れない音が。原因が何かわからずしばらく走っているとタイヤの擦れる音がしてくる。よく見てみるとスポークが一本ない!?スポークが折れてホイールのバランスが崩れてタイヤがフレームに擦れてしまっていた。

f:id:masa102:20220604164743j:image
f:id:masa102:20220604164740j:image

このまま走るとタイヤ側面が破れてチューブがはみ出してパン!→走行不能、となるのが容易に予想できる。

ここらに修理できそうな自転車屋はないか!→結構な町なのにない😱

テンション調節してなんとかフレを抑えられないか!→手持ちのラジペンで試みるもうまく回らない。そもそもゾンダホイールはスポーク本数が少なくて素人にそんな調整できるわけがない。

他に手段は?。。😢

DNF後に四万十を満喫されていたHYさんにも偶然出会って診てもらうもなんともならず。

万策尽きて680km地点で今回もDNFとなってしまった_| ̄|○

この先ほぼ登りはなく四国を満喫しながら完走を目指せたのになんとも残念。自分には1000kmのメダルはまだ早いのか。。

f:id:masa102:20220604165858j:image
f:id:masa102:20220604165900j:image

 

ここからは寂しく輪行で徳島まで戻り、参加賞のピンバッジを買いにゴール受付へ。

するとクローズ時間ギリギリになんとまんきぃさんが!見るからにボロボロの状態、満身創痍、なんていう強い意志なんだろうか。ブルベ3回目で1000km完走とは、こんな人もいるんだ。。すげえ。

f:id:masa102:20220604171123j:image

帰宅後、ショップに持って行くと30分ほどでスポークは直してもらえた。さすがプロ。

f:id:masa102:20220604171322j:image

次こそは1000km完走するぞー!

 

ブルベ履歴

2019年

BRM810近畿300km松坂熊野

BRM907近畿200km神戸メリディアン

BRM1019近畿300km和歌山midnight climber 

 

2020年

BRM111近畿300km神戸グルメ

BRM223近畿300kmアワイチ

BRM307近畿400km茨木近畿一周西

BRM320近畿600km京都熊本ワンウェイ🧸

BRM904近畿400km倉敷八重垣

SR600紀伊山地 9/19- DNF😢

BRM1003近畿200km川西北山杉-DNF

BRM1031近畿200km神戸六甲

BRM1114近畿300km彦根信長

SR600紀伊山地11/27-11/29リベンジ❗️

 

2021年

BRM103近畿400km神戸伊勢参り

BRM307近畿200km京都ひらり飯高

BRM320広島600km広島三好今治しまなみ

BRM327近畿200km川西花見

SR600阿蘇ジオツーリズム7/22-7/24

BRM1009近畿200km川西北山杉

BRM1023近畿200km大阪渡船

BRM1106近畿400km京都ぶらり奥越

BRM1120近畿1000km京都近畿一周-DNF😢

 

2022年

BRM226近畿300km橋本梅林❄️

BRM320近畿200kmたま駅長

BRM429近畿1000km四国漫遊-DNF😢

BRM528近畿600km泉佐野紀伊半島一周

BRM702近畿300kmならいち

BRM709近畿200kmびわいち

SR600剣9/9-11🏔🏔🏔

BRM923近畿1000km米原日本海太平洋‼️😆

BRM1112近畿200km京都墨俣一夜城

 

2023年

BRM108近畿300km神戸グルメ

BRM318近畿400km中国大返し

BRM401近畿200km川西花見

fleche熊本 阿蘇のご来光を見に行こう🚴‍♀️🚴🚴‍♂️

BRM415近畿300km川西天橋立-DNS☔️

BRM520近畿400km川西海と湖

BRM603四国600km四国カルスト-DNF🫤

BRM701近畿600km大山とお堂

BRM1028近畿600km姫路わくわくしまなみ

BRM1103近畿600km米原-DNS

 

2024年

BRM406近畿200km川西花見

 

エントリー42 完走35 DNF5  DNS2

 

 

BRM1120京都1000km近畿一周!足切りDNF😢後編

3日目

予報通り朝から雨が降っていたのでカッパを着込んで7時に再始動。滞在4時間、睡眠3時間。もっと睡眠時間を削れば良かったかもしれないけど回復とデッドラインのギリギリのところを攻めた。次のpcは鳥羽の754km、closeは14:29なので、7時間半で135kmだ。鳥羽近くは追い風予報なので足が動けば間に合うはず。。

f:id:masa102:20211130101900j:image
f:id:masa102:20211130101908j:image
f:id:masa102:20211130101904p:image

この辺りはリアス式海岸なので細かいアップダウン、トンネルが連続する。昨日酷使しまくった足も意外と回復していてまだ走れそうだ。最初の430mの峠を超えると風雨が激しくなってくる。時々吹き飛ばされそうな強風と共に激しい雨に襲われ、ひどい時は目も開けていられない。この悪天候の中、すれ違うドライバーからは奇妙な目で見られていたことだろう。

f:id:masa102:20211130103209j:image
f:id:masa102:20211130103206j:image

時間はあいかわらずデッドラインギリギリで、時速20km出せればなんとか間に合うところを走っている。休む余裕はなさそうだ。

f:id:masa102:20211130102352j:image

鳥羽に向かっての追い風と、Twitter仲間からの応援に背中を押してもらってるような感覚で、アドレナリンも出まくってるのか全く疲れを感じない。熊本600のラストでもあった感覚で、限界を超えた2日目とか3日目にやってくる。。うまく言えないけど。そんな状態を楽しみながら快調に進んでいると、突然、自転車の制御を失い、道路脇に突っ込んだ。マンホールの凹みが水たまりで全く見えなかった。

f:id:masa102:20211130103150j:image
f:id:masa102:20211130103154j:image

時速30kmくらいで突っ込んだ先には共産党の看板があって志位さんに顔面から激突した。ぶつかる瞬間の志位さんの顔が忘れられない。倒れ込んだ後一瞬間を置いて我にかえり、自分の体、次に自転車の状態を確かめた。体の方は顔面と右肩、内腿を打ってるみたいだけどとりあえず動くし、自転車はハンドルが曲がったくらいで、これも六角レンチですぐに直せた。これくらいで済んだのは間違いなくあの看板が衝撃を吸収してくれたからだ。ブロック塀に突っ込んでたり、崖下だったり、反対に道路側に行って対向車に突っ込んだりしてたら、、、そう思うとゾッとする。志位さんに感謝しなければ。

ここでの時間ロスは10〜15分くらい。もう無理かもと思いながらも諦め悪く次のpcを目指す。

 

pc7鳥羽には14:33着。4分足りずここで足切りDNFとなった。

 

1000kmへの挑戦は失敗したけど、大阪から和歌山、熊野、鳥羽まで、何度も諦めそうになりながら折れずにここまで来れたので後悔は全くない。昨夜の熊野で諦めていたらたぶん後悔が残っていたと思う。

鳥羽より先は今度は暴風向い風、寒さ、眠さに耐えなければならず、ここを通過しても京都にたどり着けていたかはわからないけど、1000kmを走り切れるかどうかほんとにギリギリのところにいたんだろう。

f:id:masa102:20211130193242j:image

エントリー20名、出走13名、完走6名、DNF7名、という結果だったそうだ。完走された6名はやっぱりスゴイ。

それとTwitter仲間に今回もいっぱい応援してもらってとても励まされた。Twitterしてなかったら大阪で折れてやめてただろうなぁ。

いつもこんなヘタレを応援してもらって本当に感謝。次は絶対完走しよう!

f:id:masa102:20211130193204p:image