masa102’s blog

40代でハマったブルベの走行記録

SR600阿蘇ジオツーリズム


2本目のSR600は阿蘇山・九州最深部の山々を満喫する阿蘇ジオツーリズム。なんといってもモレリアさんブログで紹介されてたあの阿蘇雄大な景色をこの目で見たくて。

f:id:masa102:20220604173950j:image

伊丹空港から熊本空港までは2度目の飛行機輪行。自宅が伊丹だから、チャリto飛行機toチャリでめっちゃ楽ちん。ANAはチャリの取り扱いがめっちゃ丁寧なのを過信して、今回も普通の輪行袋で預けた。結果は、、大丈夫👌でもいつか痛い目に遭うだろうな。

f:id:masa102:20211223183825p:image
1日目は7/21 4:00にスタートして、阿蘇山地蔵峠、大通峠、ぼんさん峠を越えて椎葉村の鶴富屋敷泊の240kmの予定。ぼんさん峠は九州最深部にある峠で1480mは九州道路の最高点。ここを明るいうちに越えるのが理想だ。

2日目は別府までの250km、3日目はゴールまでの110kmとした。

 

スタート地点に行くとほかに2人の参加者がすでに準備していた。きむけんさんは日本縦走2回の実力者😱、福岡ジャージの方もPBP参加経験ありだとか。2人とも強そうだ。荷物はリュックにまとめて駅のコインロッカーに預けるつもりだったけど駅の営業時間外は待合室にカギがかかってて預けられない。仕方なく、近くの藪にこっそり隠しておくことにした。

 

pc1肥後大津をスタートしてpc2の阿蘇駅までは緩やかな登り。淡々と登っているうちに明るくなってきた。今日はまぁまぁな雲に阿蘇山は隠れて見えない。 阿蘇山を登り始めると広大な草原に牛、馬が放牧されていた。阿蘇山?、米塚?どれがどの山かわからないが次々に見覚えのある景色が出てくる。

f:id:masa102:20220310203319j:image
f:id:masa102:20220310203326j:image
f:id:masa102:20220310203322j:image
f:id:masa102:20220310203316j:image

 

写真を撮っているとなかなか先に進まない。そうこうして景色に見とれているうちにpc3阿蘇山のてっぺんには7:00に到着。雲の中というわけではなかったけど太陽は見えずものすごい風で飛ばされそうになる。火口へは8:30以降じゃないと行けないみたいだ。残念。しばらく雄大な景色を楽しんで下山。

f:id:masa102:20220310203509j:image

 

次のpc4は地蔵峠というらしく、阿蘇外輪山の一部だ。ここも景色を見ていて飽きない。さっき登った阿蘇山のえげつないスケール感がとてもよく見える。モレリアさんが教えてくれた水汲み場は峠を超えて少し降った左側にあった。冷たくでおいしかったので、ボトル2本にも詰めさせていただく。

f:id:masa102:20220310203428j:image
f:id:masa102:20220310203425j:image
f:id:masa102:20220310203432j:image

pc5は通潤橋。しばらくアップダウンのある道を進んだところにある。どんな道だったか記憶にない。この辺りでようやく100kmだけどさすがにSR600だけあって山が多く既にバテ始めてきている。

f:id:masa102:20220310203609j:image
f:id:masa102:20220310203614p:image

pc6は大通峠。780mの山にしては結構しんどい。油断してると堪えるやつだ。ループ橋までが斜度がキツくて、踏ん張りどころだ。ループ橋までくると8-9%でちょっと楽になる。福岡ジャージの方が途中で休んでて追い越したけどそれ以降合わなかった。

f:id:masa102:20220310203700j:image
f:id:masa102:20220310203649j:image
f:id:masa102:20220310203656j:image
f:id:masa102:20220310203652j:image

pc7は五木荘。昔平家が隠れ住んでた秘境らしい。ものすごい山の中、昔だったらそら見つからんわ。それでも道がそれほど荒れてないのは林業が盛んな土地だからなのかな?杉の植え方がめっちゃきれい。

ここらから いよいよ1日目のラスボス、ぼんさん峠へ。登り始めですでに18時を過ぎていて薄暗くなってきた。しかも雨もぱらついてる。今日泊まる予定の鶴富屋敷の門限22時が微妙になってきたので念のため遅くなるかもって女将さんに電話しておいた。「大丈夫ですよー、そこからなら30分くらいですね!道わからなくなったら迎えに行きますんでまた電話ください!」って言ってくれてすごく安心した。けどよく考えたら30分?どうやらクルマでくると思ってたらしい。

f:id:masa102:20220310203824j:image
f:id:masa102:20220310203821j:image
f:id:masa102:20220310203818j:image
f:id:masa102:20220310203815j:image

 

 

五木荘からの登りは800mから1480mまで。だんだん風雨が強くなってきて風通りのいいところでは自転車ごと飛ばされそうになる。全く人気のない秘境の中、だんだん暗くなって道も荒れてくるけど退路は全くなく、峠の向こうの宿を目指すしか選択肢なんてない。道全体が土砂で埋まった箇所もあって先がどうなってるかなんてわからないけど進むしかない。真っ暗の風雨の中、最高地点には20:11到着。 ここから雨の中カッパを着込んで下っていく。7月だというのにかなり寒い。極悪なグレーチングがひっきりなしにあって、全くスピードは出せないし、リムブレーキが砂を噛んでなかなか効かないので握力も麻痺してきた。ここはディスクブレーキが必須だと思う。 なんとかトラブルなしで下山して鶴富屋敷には22時過ぎに到着。門限すぎてずぶ濡れドロドロでも女将さんはめっちゃ親切にしてくれた。洗濯機も借してもらえた。この旅館は平家と源氏の禁断の恋の物語りがあった場所らしく今度ゆっくり来たい。

 

2日目

5時間しっかり寝て、朝5時に再始動。今日も朝から雨が降っていてカッパを着込む。女将さんはまだ寝ているらしく、カウンターに鍵とお礼のメモを置いて宿を出た。日向市まではほぼ下り基調で時間を稼げる区間のはずなんだけど、なぜか朝から足が動かない。胃の調子も悪く、吐き気がする。持っていた菓子パンは食べる気もしない。心拍が上がらずハンガーノックのようだ。なんとか日向市の道の駅まできておにぎりを食べると回復してきた。体がコメを欲しがっていたみたいだ。

f:id:masa102:20220310203933j:image
f:id:masa102:20220310203926j:image
f:id:masa102:20220310203936j:image
f:id:masa102:20220310203930j:image

今回はGarminのルート機能がうまく動かないのでスマホのRWGをメインで走っていたんだけど、降り続ける雨で水没して日向市辺りで電源が入らなくなってしまった。仕方なく予備のスマホで現在地を確認しながら走っていると日向市駅を5km行き過ぎるミス。。。次の日之影温泉では川沿いの道が通行止めで、迂回路の激坂150mアップが追加されたり、なかなか調子よく進まない。

2日目の登りは、メインの尾平越えとラムネ温泉への登り、ラストの別府へ抜ける峠の3か所。一つ目の峠は緩やかに登っていった後、てっぺんに近づくと斜度が一気に上がる。13〜15%が続くので諦めて結構な距離を歩く。。ラムネ温泉までの登りも10%が延々と続くのでここも歩く。。別府へ抜ける峠も完全に心が折れているのでまた歩く。。今日は歩きまくりだ。 最後の峠を超えるとご褒美の別府の夜景。疲れ果てて路肩に寝転んで大の字になって空を見上げると、きれいな星空が見れた。別府駅前のホテルには予定の3時間遅れの0時着。体力のなさを痛感した2日目だった。

f:id:masa102:20220310204142j:image
f:id:masa102:20220310204136j:image
f:id:masa102:20220310204139j:image

 

3日目

翌朝は5時始動。水没したスマホは昨晩ドライヤー責めにしたのがよかったのか朝になったら復活していた。これからは雨の時は早めにしまうようにしよう。 昨日の雨でチェーンの油が切れてしまいキュルキュル鳴るのでオイルを差したかったけど、小分けして持っていたルブは空港の手荷物検査で没収されてしまっていた。仕方なく早朝のコンビニでオイルの代わりになるものを探しているとちょうどいいサイズのものが見つかった。ラー油❤️

f:id:masa102:20220310204050j:image

ほのかにいい香りがするけどキュルキュル音は無くなって役目は果たしてくれたみたいだ。帰ったらベトベトのチェーン周りをしっかり洗ってやらなくては。

別府から湯布院へは車通りの多い峠道で、これを超えると見覚えのある景色、由布岳だ。Twitterで教えてもらった雨乞い牧場への入り口への脇道を登っていくと、つむりさんがバズってた景色の場所だった。これまたすごいスケール感だ。ただ残念ながら雲が多くて由布岳はほとんど見えなかった。ここもまたこなくては。



f:id:masa102:20220310204258j:image
f:id:masa102:20220310204301j:image
f:id:masa102:20220310204310j:image

f:id:masa102:20220310204319j:image

 

湯布院からも登りが続くけど、傾斜はキツくなく道もよく整備されていてかなり走りやすい。九州国道最高地点まで拍子抜けするくらい楽に登れた。2日目の体調不良がウソのように体もよく動いてくれた。なんなんだろうこの体調の波は。

f:id:masa102:20220310204425j:image
f:id:masa102:20220310204428j:image
f:id:masa102:20220310204431j:image

 

f:id:masa102:20220604175219j:image

 

ここから先はご褒美区間

阿蘇の高原を追い風に乗って快走する。日本にこんないいところがあるのか!というくらい。最高に贅沢なサイクリングコース。

f:id:masa102:20220604175701j:image
f:id:masa102:20220604175705j:image
f:id:masa102:20220604175652j:image
f:id:masa102:20220604175658j:image
f:id:masa102:20220604175708j:image
f:id:masa102:20220604175655j:image

 

58時間27分、無事に肥後大津へ戻ってきて、夢のようなサイクリングが終了。阿蘇はいいですね!また違う季節にも来てみたい。