masa102’s blog

40代でハマったブルベの走行記録

BRM1120京都1000km近畿一周!足切りDNF😢前編

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出走日2021年11月20日

ブルベを知った時には自分が出るなんて想像もできなかった1000kmにいよいよ挑戦。このために1ヶ月前から200-200-400のブルベで体力を上げてきた。

1000kmは制限時間75時間。600と400の制限時間に寝る時間の8時間を加えた感じ。途中PCの足切りは600までは時速15km、その後は12.5kmに緩和される。だから600まである程度余裕をもって到達できると完走できる確率は上がる。

計画では京都を9時にスタートして1日目は姫路280km地点まで、2日目は熊野620km地点まで、3日目は箱根の920kmで仮眠してラスト京都12時にゴール、とギリギリ完走を目指す。今の自分の走力ではたぶん余裕は全くなく完走できるかどうか半分半分くらいか。。

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1日目

京都の岡崎公園を9:00スタート。エントリー20人中出走は13人。一度延期されたのと3日目の暴風雨予報でDNSが結構いた。出走者を見てみるとバイクも高そうだしライト類の装備もスゴイ。みんなめっちゃ強そうだ。

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まず京都を北上して鯖街道から若狭湾へ向かう。先週の寒波がウソのように暖かく10℃を下回ることはほとんどなかった。先は長いので無理せずマイペースで朽木村の峠を超えていく。しばらくひこにゃんMIZUROさんと一緒に走ったけど挨拶できなかったな。。

pc1若狭おばま74kmには1時間ちょいの貯金で体の調子もいい感じだ。鯖定食に引かれたけど脂っこいものは胃に負担ありそうなのでやめておいた。前回400kmでは胃をやられて散々な目にあったので今回は出来るだけ負担をかけないように米、おにぎり中心にエネルギーを取るようにした。

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ここからしばらく日本海沿いを走る。めっちゃのどかでサイクリング日和。ずっとこんな天気が続いてくれたらいいのに。天橋立を通過してここらから中国山地の方へ。日が短いので17時ごろには暗くなってきた。幸いそんなに寒くもない。

pc2出石188kmには18:30着。貯金は3時間。グロスで時速20km、疲れ具合もまだまだ大丈夫そうだ。6人くらいがほぼ同じとこらへんを走

っているみたいだ。

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ほぼ満月の月明かりが明るくてライトなくても走れるくらい。竹田城ラピュタの要塞のようにライトアップされてた。

中国山地の峠を越えると少し寒いのでカッパを羽織って姫路まで降る。

途中Ridewith GPSの位置情報がおかしくなって現在地がわからなくなった。自分はキューシートは使わず、GARMIN edge530とスマホの RWGを併用して走っているんだけど、今回このRWGが頻繁に落ちてほとんど機能しなかった。1000kmの情報量を処理しきれないのか?2-3くらいに分割してやる必要があったのかもしれない。

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pc3姫路280kmには23:50着。4時間弱の貯金。GPSの不調と眠気で少しペースが落ちてここまで時速18.8km。ナビ関係のトラブルで時間を浪費したのはちょっと痛かった。

姫路市内のアストンプラザで早めの一泊目をとる。さらに先の明石や三宮まで行って休憩する方もいたけどこの先は経験上眠気が酷くて走れなくなるのでここで仮眠することにした。3時間寝て4時30分再始動。着替えは軽量化のため持ってないのでホテルの洗濯機・乾燥機で洗濯。風呂とベッドがあるとこの時間で十分回復できる。ちょっと寝過ぎなのかもしれない。

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2日目

今日は姫路から熊野の620km地点まで向かう。まずは大阪城の375km地点が次のpcだ。close時間は10:00ちょうど。95kmを5時間半なのでそんなに余裕はない。ちょっと飛ばし気味に走って明石海峡大橋まで来ると夜が明けてきた。ここから大阪城まで50km3時間。この先の信号峠を考えるとちょっとやばいんじゃないか?寝過ぎて大阪で足切りなんてカッコ悪過ぎる。

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ここからさらにペースを上げるも500m毎に信号で止まる感じでなかなか思うように進まない。回生ブレーキがチャリに付いてたらいいのにとかわけわからんことを考えながら走る。そのうち右ヒザ外側に覚えのある違和感が。チョウケイ靭帯炎か。。。この痛みの対処法は過去の経験から知ってる。ケイデンスを上げてヒザの負担を下げること、太ももの外側〜ケツ筋を伸ばしたりほぐしたりして筋肉の緊張を緩めてやること。彩雷さんに教えてもらったやつだ。信号地獄の和歌山まではある程度我慢するしかない。

pc4大阪城375kmには9:35着。大阪市内に入るまで結構焦った。ここで足切りDNFがやっぱり数名いたらしく、途中神戸で置いてきた人も間に合わなかったみたいだ。ここから自分が最後尾か。和歌山までもまだまだ信号地獄は続くので安心できない。先を急ごう。

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やはり和歌山までも信号ばかりで貯金が一向にできない。貯金ゼロのデッドライン上を耐える時間が延々と続く。泉南を超えて岬町辺りから少し信号も減ってきてようやく信号地獄から抜けた。なんとか間に合いそうだ。

 

pc5和歌山447km地点には14:33到着。closeまで15分、平地なのに予定外に足を使ってしまった。ヒザの痛みもあるけど今のところまだ大丈夫そうだ。ここから熊野まで山ステージ170kmが始まる。まだ走り続けることができるのがとにかくうれしかった。

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和歌山の市街地を抜けるとまず400mの峠があった。なんとなく見覚えがあって、2年前の山岳ブルベでりくらいまーさんと彩雷さんと降った道かな?いきなり結構キツくてどんどん足が削られていく。有田のみかん畑を超えて480km地点のファミマで補給。実はこの先熊野まで140kmは自販機しかない無補給区間というのを知らず、ろくに食料を持たずに突っ込んでしまった。自販機のコーンスープやおしるこでなんとか繋げられたけど、事前の準備でわかったことなのでこれも反省点だ。300〜400mの峠をいくつこなしてもなかなか距離が減らない。そのうち眠気に襲われて2-3度道路脇で10分ほど目を瞑った。

熊野まで残り距離と貯金を計算しながら、体に鞭を打ってデッドライン上をまた走っている。ラスト30kmのアップダウンをギリギリで踏み切り、熊野にたどり着く。

pc6熊野620kmに2時23分着。close12分前に滑り込んだ。しかしとっくに限界を超えて両足はもう動かず、とてもあと400kmは無理だ。明日の悪天候を考えても普通ここでDNFだろう。あそこから熊野まで間に合っただけでもすごいって、ってDNFの理由をいくつも並べてみていた。充電だけして寝ようとした時、会社の先輩からきたメッセージが「後悔しないように!」だと。せっかく繋がった次のステージへの切符だ。ダメ元で行けるところまで行くかぁ。

 

後編に続く。

SR600紀伊山地リベンジ!

(2020.11.27-29)前回の悔しい思いを晴らすべく紀伊山地にリベンジ。なんとか今年中にクリアしたくて11/27-29のかなり寒い時期になってしまった。この時期の出走は寒さも大きな要因になってくる。

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前回と同じく出走は朝7時とした。1日目は前と同じなので手短に。いい天気で少し汗かくくらい。

pc1りんくうタウン700

pc2葛城山914

pc3丹生都比売1051

pc4モンベル五条店1231

pc5吉野山1422

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吉野山ではふもとあたりに落とし物をしてしまったけど無事に回収笑

七色ダム手前ではでっかいイノシシが2kmほど先導してくれた。

pc6七色ダム1947

pc7丸山千枚田2059

pc8熊野速玉大社2237

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1日目宿泊 パルスイン勝浦2330着

相変わらずのスローペースでほぼ同じくらいの時間に勝浦に到着。宿では5時間しっかり就寝。

 

2日目、6:00スタート。今日もいい天気だ。那智山を登り始めると何故か突然突風に襲われる。なんかこっちに来るなと言われてる気分になる、けど引き下がれる訳もなく前に進むのみ。今回は無事完走できますように!ススキが朝日で金色に光って、景色最高でした。

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ペースは全然上がらないけど、前回リタイヤした玉置山を何事もなくクリア。さあここからは初めてのルートだ。

pc9那智山700

pc10玉置山1406

pc11熊野本宮大社1555

pc12近露王子1753

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龍神温泉のチェックイン時間は20:00まで。このペースだと間に合わない。最悪21:00までは入れてもらえるけどそれを過ぎると野宿になる。この寒い中それはヤバい。近露のエーコープで自炊用のうどんを買い込んでここから猛ダッシュエーコープも18時までなのでほんとギリギリだった。

追い込まれると速く走れるもので、近露から上り基調の中を平均20km/hでなんとか龍神温泉元湯別館に到着。温泉に入れてもらえるギリギリの時間20:20ごろだった。冷え切った体で秘湯の露天風呂は最高でした。晩めしはこの辺りに店はなく、元湯別館の共同催事場で買ってきたうどんを作っていただく。もっと走力が有れば朝夕飯付き温泉にも泊まれるんだろうけど自分にはまだまだ無理か。。まあ、こっちの方が財布には優しいけど。

さて、この時点で気温は2℃。明日の護摩壇山アタックは何時にするかだが、聞くところによると朝方-5℃とかもあるらしい。吹雪いたり路面が凍ったりすると命に関わる。結局、せめて山頂を明るくなってから通過するように3日目の出発時間は5時にした。

 

3日目、530スタート。外は真っ暗。昨夜と変わらず2℃。カッパも着込んでいるため登りはちょうどいいくらい。カモシカを発見。護摩壇山最高地点1280mを通過、気温は0℃。なんとか天気に恵まれて良かった。下りはいくら着込んでも寒過ぎるので超スローペースで。

pc13護摩壇山745

pc14小辺路919

pc15高野山1128

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3日目は何故か体がよく動く。いくら踏んでもばてる気がしない。うーん、なんなんだろうこの体調の波は。

高野山を過ぎるとボーナスステージの下り。マリーナシティまで一気に降りていく。

pc16マリーナシティ1415

pc17休暇村加太1550

加太の登りは短いけど斜度は極悪。20%あるんじゃないか?ここまできたら意地でも足つきしない!とか変な意地を張りながらなんとか登りきった。てっぺんの景色は格別のご褒美でした✨

残りはりんくうまで20km。ここまで来ればもう大丈夫。3日間の思い出と、リベンジ達成の満足感に浸りながら、りんくうタウンに到着!

pc18りんくうタウン1723

58時間23分、無事リベンジ達成!Twitterでアドバイス・いいねに励まされてようやく完走できました。みんなありがとう!

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SR600を初走破した感想としては、ゆっくり走ればそれほど難易度は高くないかな?という感じ。こんな自分でも時間内に走れるくらいだし、やっぱり夜寝れるのが大きい。よく寝て、よく食べて、しっかり回復しながら走れば意外とハードルは低い気がする。これが50時間とか40時間とかの制限だと全く違うけど。何はともあれ、1回目の挑戦と合わせて、いろんな経験ができたし、600km10000mアップという修行のような旅はものすごい満足感が得られてめっちゃ良かった。

次はどのコースに挑戦しようか!

 

SR600紀伊山地 初挑戦は無念のDNF

目標にしていたSR600に挑戦してきた。国内のSR600では1番難易度が低いと言われる紀伊山地。でも走った人の満足度は高い。総距離600Km 10000mアップは未知の領域だ。BRMと違って完全な単独ライドになるから完走するにはいろんな経験が必要になる。

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出走は秋の3連休に合わせて9/19-21にした。服装は半袖ジャージに半パンと完全に夏仕様。防寒はウインドブレーカーとワークマンカッパ上下にした。結局使ったのはカッパの上だけだけど、多少安心感があって良かった。気温は27℃〜17℃。

 

スタート地点pc1は堺りんくうタウンセブンイレブン関空からすぐにスタートできるような位置にあってよく考えられてるなぁと思う。スタート時間は7時にした。前泊はせず自宅の伊丹から嫁に車で送ってもらった。いつもありがとう

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コンビニ店員さんの激励を受けて、7:00ちょうどのレシートをもらって出発。ここのセブンは6:00オープンらしいので早くスタートする場合は駅の入場券の方がいいみたい。

なだらかな市街地を抜けると目の前に紀伊山地が見えてくる。これから60時間、この山々と格闘すると思うと気が引き締まる。牙を剥かれるか、あたたかく迎えてくれるか。。 

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最初の難関はpc2 葛城山。この山は前回の山岳ブルベでも登ったが、その時は難易度最高レベルの蕎原ルートで押し歩きまくった二度と行きたくない山だ。今回は幸いひとランク難易度が下がる犬鳴ルート。15%超の傾斜が所とごろあるけど長くは続かないのでまだ登れる。足つきもなく、まぁSR600なので覚悟していた分だいぶん楽に感じた。(しんどいのはしんどい)

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葛城山の下りは中尾ルートというらしい。蕎原ルートと並ぶ最高難度のルート。中伏でグロッキー状態のローディを発見。紀伊山地リバースをツーリスト部門で参加しているのだとか。リバースはここを最後に登るのか。。(ゴクリ)

紀ノ川を越えて次はpc3 丹生都比売神社へ。この日2番目の山登り。ここも結構しんどい、完全に油断してた。登り切ると天空の村っぽいところに丹生都比売神社はあった。いわれとか知らないけど名前も建物も厳かでカッコいい。にうつひめ、と読むらしい。道端に売ってたトマトがうまかった。

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紀ノ川に戻るとしばらくは川沿いを進んでいき、次のpc4モンベル五條店。ここは平坦なところにあって気がついたら着いていた。天気も良く順調に進んでいく。昼食は吉野山に登るちょっと手前のエーコープで。

次はpc5吉野山。観光客を縫ってえっちらおっちら登っていくとコウヤマキの群落看板に着く。最近看板が新しくなってて文字も読みやすかった。桜がないとただの山なのに結構観光客がいる。桜の時期だとチャリに乗っては登れないだろう。反対側から登るのもアリかも。

吉野山を過ぎると七色ダムまでpcがない。80km先まで大きな山を越えていく。途中でっかいダムが二つ。写真には写らない圧巻の迫力がある。トンネル手前の道の駅でソフトクリームをいただく。ながーい登りの先にあるループ橋を過ぎるとやっと山の向こうへ。ここからは下り基調だ。

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デイリーヤマザキを見つけて止まってみると去年の初ブルベで今野さんにカップラーメン準備してもらった場所だった。懐かしい。

この辺ですでに暗くなってくる。七色ダムまでが遠い。猿2匹、鹿数頭に出会う。普通のブルベなら前後に誰かいるからちょっと安心感あるけどSR600は誰もいなくて心細くなってくる。

ようやくpc6七色ダムに到着。ケモノの気配にビクビクして、早く街に出たくて足早に通り過ぎる。そもそも真っ暗で何も見えない。

途中、名古屋600kmの参加者2人とスライド。1人と少し話したところ参加者6人とか。オダ近は参加者多いんだな。山の中で仲間に出会えて少しホッとした。

次はpc7丸山千枚田。昼間に来るといい景色なんだろうが、真っ暗の中、道端にあったカカシにびびらされる。

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ここを超えるとだんだんと新宮の街中へ。ここまで200km以上山の中を走っているからだいぶん疲れが現れてきた。

pc8熊野速玉大社。ここまで230km。ここでストラバがフリーズ、ログが飛ぶ。ブライトンも早々にバグっていたので1日目のログがなくなってしまった。

1日目の宿はパルスイン勝浦。23:00ごろ着いたけど心良くチェックインさせてくれて、チャリもロビーで保管してもらえた。

1日目は予定通り250kmを15kmペース。天気も良く機材トラブルもなし、この先も順調ならなぁ。

ウェアを水洗いし、電気製品を充電して、5時間爆睡。

 


2日目は6時スタート。那智勝浦から龍神温泉までの約200km。残念ながら朝から雨予報。朝日が一瞬見えたけど出発後まなしに雨が降り始める。カッパの上だけ羽織る。

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pc9熊野那智大社はスタートしてすぐ到着。那智の滝がきれいだ。雨がしとしと降る中、那智山を登っていくとだんだん道も荒れてくる。この辺りが一番雰囲気が良かった。雨の熊野古道の雰囲気をチャリで満喫しながら黙々と走る。一生のうちで何回かしかない充実した時間に感じた。

途中所々に木の皮が剥がさせた跡が。。熊?

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次の山場はpc10玉置山。2日目のメインだ。紀伊山地のど真ん中の山を登り始めるとこれまで全くなかった機材トラブルに襲われる。突然後輪がパン!という音とともに一瞬でパンク。

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いつものパンクかと思ったが今回はちょっと違った。タイヤのサイドを見ると擦れた跡があり、薄くなったところに切れ目が入っている。そこからチューブがはみ出てきて破裂したらしい。チューブはパッチで直せるけどタイヤの直し方なんて知らない。とりあえずタイヤの裏側にパッチを貼って、チューブは交換してみた。しかし空気圧を上げると切れ目からパッチがだんだんはみ出てくる。携帯ポンプもかなり年季が入っており、ピストンのシールが劣化してて高い圧まで上げれない。時間もないので仕方なく低めの圧力で再び走り始める。なんとか行けそうだ。1ー2km登ったところで一瞬下りになり、気が緩んだところに逆さグレーチング!避けきれず後輪がモロにハマってしまう。すぐにリム打ちパンク。

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替えのチューブも一本しかもってなかったのでパッチで直し始めるが焦ってうまくいかない。複数箇所に穴が開いていて、2-3回やり直し、パッチもなくなってしまった。携帯ポンプも限界が来ている。なんとか走り始めたもののスローパンク状態で何度も空気を入れながら山を登る。世界遺産の石碑には予定の2時間遅れ。これ以上の時間のロスはできない。

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しかし、とうとう後輪は完全にパンクしてしまい、直す手段も無くなってしまった。パンク状態でも40km走ったという三船さんを思い出し、しばらくパンク状態で山を降りてみるがとても走れたもんじゃない。結局5kmほどを押し歩きながらこの状況の打開策を必死に考えた。しかしここは紀伊山地のど真ん中。こんな秘境にチャリ屋はなく、ここでブルベ初めてのDNFを決めた。

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さて、どうやって帰ろう。。

au自転車保険のロードサービスがレッカーサービスをしてくれる。龍神温泉までは最短距離でちょうど50kmだったのでそこまで連れて行ってくれることになった。425号線(死にゴー)、以前ネットで見たことがあったやばい道だ。その道を2トンのレッカー車で真っ暗な中3時間走ってくれた。レッカーのお兄さんありがとう。


龍神温泉からの交通手段もなく、翌朝嫁が迎えにきてくれた。嫁、、すまんなぁ。


初めてのDNF。悔しかった。体力はまだあったけど整備の経験値が全く足りなかった。絶対リベンジしてやる!

BRM320近畿600km 熊本ワンウェイ&初SR達成!

今年の目標、初SR達成まであと600kmのみ。申し込んだのは京都から熊本まで走破する片道ブルベ。熊本までチャリで⁉︎というインパクトが強かったので。難易度は上級(今野氏基準)、フェリーに乗る70分とその待ち時間、ラストの阿蘇山をどう攻略するかがポイントだ。


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装備は、だいぶん暖かくなってきたので薄手の長袖ジャージ(ルコック)、ウインドブレーカー、雨予報はないけど防寒用にカッパをサドルバックに詰め込んだ。

行きは園部駅まで嫁に送ってもらって6:30スタート(いつもありがとう)。制限40時間だから熊本には次の日の夜22:30までに着かないといけない。フェリーの時間も込みだ。

今回は5:00から9:00の間で自由にスタートを選べることもあり最初から単独走行になった。コバンザメと思われたくないので今回は最初から最後まで人の後ろにつくことはしなかった。

まずスタートの園部からpc1滝野までの100kmは山の中のアップダウンをこなしながら淡々と進む。風は向かい風2〜4mくらい?このくらいは良かった。。

pc1は11:54着。貯金1時間。向かい風の影響もあるけどまぁこんなもんか。もうちょっとあげていかないとだけど、既に左膝に違和感が出てきている。

ここから向い風がエゲツなくなってきた。

 

「heysiri!今の風速は?」を活用してちょくちょく調べてるとだいたい5〜7m/s、自転車乗りにとっては暴風だ。ずっとまあまあな上り坂を進んでる感じ。もうこの時点で左膝がすでに死にかけてて右膝もヤバくなってきた。上り坂も向かい風も、調子に乗って踏みまくったせいだ。単独走行もあってまともに風の抵抗を受けてしまっていた。DNFして今から引き返すか?岡山から電車で輪行か?とすでに帰る方法を考えてしまっている。そんな時、ツイッター仲間から「向かい風の時は踏みすぎ注意!クルクル回すのを意識して!」とのアドバイスをもらった。まさにどストライクなアドバイスだった。さすが先人、同じ苦境を乗り越えて来られてる。そこからクルクルを意識して走ると膝痛がおさまる感じがしてきた。

pc2  岡山赤磐170km地点へは16:00着。1時間半の貯金。若干遅れ気味だけどなんとか予定の時間をキープしている。

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岡山市内を抜けると井原市付近で日が暮れ始める。この辺りからようやく風も収まってきた。県境の峠を越えると福山に入った。

pc3福山240km地点には21時着。貯金は1時間。体のいろんなところが痛くて休憩間隔が短くなり、スピードが上がらない。予定時間よりも1時間遅くなってて仮眠時間がどんどん削られていく。焦る。

しまなみ海道には22時頃に突入した。橋ごとにかなり登らされるが、夜なので景色は全く見えず、橋のライトアップもそれほどされてない。ただただ島々を渡っていく。疲れのピークが近づいている。睡魔が頻繁に襲ってくるようになり、一車線の幅まるまる使ってフラつきいている。さすがに危ないので展望台の冷たいベンチを見つけて10分だけ仮眠をとる。寒くてすぐ眼が覚める。これを何度か繰り返しながら走った。

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pc4瀬戸田、290km地点には0時40分着。貯金1時間半。残り半分まで来たが計画より2時間も遅く、仮眠時間はほぼ取れない計算になってきた。睡魔には大声で歌うのが効くというアドバイスをもらったので、スマホで音楽を鳴らしながら、栄光の架橋を熱唱しながら走ってみると、たしかに眠気は取れた。しかし一向にスピードは上がらず、計画からどんどん遅れていく。

 

pc5松山380km地点には6:50着。貯金1時間だけど、計画よりも2時間遅れだ。仮眠時間も取れず、目標の10:30のフェリーには絶対間に合わない時間になってしまった。この辺りで認定完走はほぼ絶望的になってしまった。初めてDNFになるのか、ここまでこんなに頑張ったのに認められもしないのか、600kmの壁はこんなに高いのか、とかいろんなことを考えて、無性に悔しくて泣きながらチャリを漕いだ。

 

2日目の朝、今日は風もなく最高にいい天気だ。日が昇ると睡魔もなくなり、膝も嘘のように痛みがなくなってきた。足が動く。ここまできたらいけるところまで行こう!と気持ちを切り替えた。認定外完走でも今の自分にとったら凄いことなんだ。

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pc6愛媛長浜、420km地点には8:40着。1時間40分の貯金、計画の1時間遅れ。

三崎港まで50kmだから頑張れば11:30のフェリーに乗れるかも。

フェリーは10:30を予約していたがこれには全く間に合わないのでキャンセルの電話をした。担当者によると予約の変更は当日は不可で、輪行バッグに入れない状態だと予約を含め先着5台まで、だそうだ。輪行バッグは熊本のホテルに送ってあるので持っていない。またまた絶望感が増してきた。

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三崎港までの50kmは海に突き出た半島にも関わらずかなりの山岳地帯。油断してたのでかなりこたえた。12:30のフェリーが見えてきたので一縷の望みを持ってそこからかっ飛ばした。

pc7三崎港には12:00着。1時間40分の貯金のまま。急いでフェリー受付に行くと12:30の便は予約で一杯とのこと。13:30には空きがあるので、それに乗ることに。ここで90分の待ち時間プラス乗船70分。計160分のロス。。

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乗船中は1時間くらい寝ることができて、かなりスッキリした。

佐賀関港には14:40着。とうとうチャリで九州まできた。ゴールまではここから130km、残り7時間ちょっとか。。平坦でフレッシュな脚なら間に合う時間だ。とにかくいけるとこまで行ってみよう!同じフェリーの同乗者を置き去りにしてかなり飛ばし気味で走る。膝が壊れてもあと100kmくらいなら歩いてでもなんとかなる。阿蘇山は裾野が広くて最初はなだらかな坂道が続く。なかなか麓にもたどり着かない。そのうち日が暮れてきて真っ暗になってきた。

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前のフェリーに乗ってたと思われる仲間数名に追いついた。5時スタートだったらしくすでに認定外確定だそうだ。長い登り坂を過ぎると段々と険しいアップダウンが現れる。何度繰り返したかわからないが、足付きしないとかいう意地は既になく、とにかく歩いてでも止まらず前に進むようにした。でもまだカラダは信じられないくらい動いてくれた。約20kmの登り区間(裾野を含めると60km!)を過ぎ、阿蘇山超えの最高地点884m、565km地点に着いた。ここからは下り区間だ。この時点で認定ゴールが見えてきた!真っ暗の山の中、年甲斐もなく、やったー!すげー!とか叫んでしまった。泣くほど嬉しいのは久しぶりだった。

通過チェックの南阿蘇白水には、21:14着。残り20km、貯金はほとんどないが下りなのでここまでくれば大丈夫のはず。

フィニッシュの肥後大津までは下り基調だかそこそこ登りもあり、意外と時間がかかって焦ったが、22:18に無事ゴール!

総距離601km、39時間48分、残り12分の今までで一番しびれたギリギリのゴールだった。


振り返ってみると、岡山での暴風向い風と膝痛、しまなみの睡魔、フェリー待ち峠、ラスボス阿蘇の強烈なアップダウン、と40時間のうちにいろんなことを乗り越えてのゴールだった。ツイッター仲間からいろんなアドバイスや応援を貰えたのも大きかった。1人だったら絶対諦めてるし、完走した後の喜びを共感してくれるのもとても嬉しかった。

これでブルベ7戦目でSRを初獲得、変態の仲間入りだ(笑)


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BRM1019和歌山300km 参加記録

出走日 2019年10月19日

 

今年から始めたブルベ3回目は和歌山300km 。midnight climber plusというサブタイトルがついてる。とにかく今年中にもう一度ブルベに出たくて、近場で走れそうなコースを適当にポチっと申し込んだものの、あとで聞いたところ和歌山ブルベで最高難度とも言われるコースだったらしい。

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スタートは23時。この時期と山の中なので服装に悩んだすえ、結局半袖ジャージ(!)に長ズボンにした。寒かったらレインジャケットでしのげばいいかと。

真っ暗の中、出走は30人。他のブルベに比べて参加者が少ない理由はあとで思い知らされた。しばらくはいつもの通り集団のトレインについて行く。

 

ペースはいつもにも増して速く、先頭集団13人の、平均30km超のハイペース。通過チェックのコンビニもあっという間に出発、pc1の60km地点まで引っ張ってもらいました。この集団の中になんと女性1名発見、よく着いてこれんなぁ、それにこの山岳コースって大丈夫なん?(余計な心配でした。。)

この時点で貯金1時間半、ここからは登りなので集団には着いていかず、マイペースで行くことに。皆さんここまでありがとう。

この辺りでは葛城山は有名らしい。7通りの登りルートがあって、今回登るこのルートが1番の急勾配だとか。登り始めるとどんどん勾配が上がっていく。地元の山では意地でも押さない自信があったけど、ここは無理! 結局、山の半分くらいは押して歩くことに。途中、押し歩きながらも前を行ってた3人に追いつく。「こんな登り聞いてない!もう帰る!」って怒ってた人はDNFしただろうなぁ。

しかしこんな登りでも押さずに登る人もたくさんいるんだよねぇ。すごいわ。

葛城山のてっぺんは霧、雨、風。真夜中で寒いのに有人チェック、スタッフの皆さんお疲れさまですm(_ _)m

ここまで貯金1時間。下りはレインジャケットを着込んでゆっくりと。

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紀ノ川を越えると、次はこのコース最高勾配の麻生津峠。勾配20%超?これは登山だ!チャリで行く道じゃない!こんな坂登れる人いるんだろうか?もちろん早々に押し歩き。それでも汗だくになった。

この辺りでスマホ充電のコネクタが壊れて電源が落ちてしまった。膝が当たった時に折れたらしい。ここから高野山のファミマまではストラバに登録したルートが見れず、予備のスマホルートラボを確認しながら走ることに。何度かルートミスをして計3kmくらいロス。。すでに貯金がなくなって焦る。Garminとか欲しくなった。でも高いんだよなぁ。

高野山までの長い登りを行くうちに明るくなってきた。早朝の高野山は最高に気持ちいい、この雰囲気はブルベじゃないと味わえないね。通過チェックは15分の借金。

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ここからは龍神スカイラインを通って最高地点の護摩壇山へ。標高1200mまで、登っては少し下っての繰り返しでどんどん登っていく。下りなくして緩い登りだけにしてほしいわ!とか2時間半ほど文句いいながら走ってごまさんタワーへ。借金1時間。焦ってゆっくりしてられない。pc2のクローズに間に合うか?

 


ここからpc2まではほぼ下りのみ。途中眠気に襲われて道ばたに倒れこんで5分ほど仮眠。その後も眠気と戦いながらフラフラ走ってると速い人と合流、疲れてるのになぜか30km超のハイペースローテーションに。おかげで時間は稼げたけど体力はかなり消耗してしまった。pc2には貯金1時間で到着。

 


pc2からpc3は海岸線の国道をひたすら北上する。この区間ラクできると思っていたけど、ここが一番辛かったかも。海岸特有のアップダウンの連続、信号、向い風。体力も限界で足が回らない。何度か道端で休憩してると、後ろからきた人に風強いから一緒しませんかって誘ってもらった。軽くローテーションしながらもほぼ引っ張ってもらい、ようやくpc3へ。貯金40分。

 


ここからはまた山の方へ向かい、最後の難関千葉山へ。この辺りから唯一参加のあの女性1名、も一緒になって、3人で走ることに。この時点で完走組の最終グループだったらしい。向い風も即席ローテーションでなんとかしのいで行く。

千葉山は風車とミカン畑がすごく印象的。勾配はなんとかチャリで登れる程度だけど、すでに心が折れてたのでちょくちょく押し歩き。他のお二方は頑張ってましたm(_ _)m

山頂では時間ギリギリなのに律儀に待ってくれてるって。。チャリ乗る人はいい人が多いね。ここで貯金30分。ゴールが見えてきた!

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ここからは下り基調での25km。残り少しと思ってしまうとそれからがまたしんどい。途中水分切れで足が動かなくなったりしながら、なんとか2人に引っ張ってもらい、18:40マリーナシティへ。お二方がいなければ千葉山で行き倒れてたね、たぶん。

 


認定時間 19:40、出走30人完走20人のこれまた超ハードなブルベでした。

 

 

 

帰りの話。

風呂入って仮眠してから帰ったらいいものを、眠気をこらえてそのままクルマで伊丹まで帰ることに。

途中、猛烈な眠気に襲われながら高速を運転してると、気がついたら全然知らない道を走ってた。岸和田くらいまで記憶があるけど、なぜか一般道の玉出のあたりを北に向いて走ってる。。30分〜1時間くらい運転してた時の記憶が全くない。こんな経験は今までなくヒヤッとしたというか、ゾッとした。オレの守護霊が代わりに運転してくれてたのか?

家に着くまでかブルベ。これからは眠いときはちゃんと仮眠をとってから帰ることを誓いますm(_ _)m

BRM0810松坂300km 初ブルベ参加記録(2019)

BRM0810松坂300km 初ブルベ参加記録


日本海への単独ロングライド200kmを達成したことをきっかけに、次の目標としてロングライドのイベントがないか探していたところ、「ブルベ」というものがあるのを知った。これは!と思い近々で参加できそうなのをポチッとしたのが松坂300km。難易度上級?まぁ、いいかっ笑

準備からして初参加、単独なので分からないことだらけ。反射ベスト?輪行pcDNSDNF

特に輪行は色々調べた。自宅から難波まで50kmを自走、難波から松坂を輪行輪行YouTube見て何度も練習したから無事うまくできた。20:00スタートだからちょっとでも電車で仮眠したかったけど全く寝れず。完全徹夜って、大丈夫かこの歳で?


松坂に着くと仲間らしき自転車乗りがいっぱい。参加66人。暗い中、駅前の駐車場でブリーフィングが始まった。初参加、オレ以外にもいるんだろうか?特徴的な容姿のスタッフさんが慣れた感じでコースの説明をしている。冗談を言ってスベっても御構いなしだ。

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無事車検も通り、20:00スタート。

松坂を出発して尾鷲までの100kmはほぼ平坦、そこから山に入り行者還トンネルを越えて奈良県に抜ける。そこから山間をさらに100km走って松坂に帰る300kmのコースだ。1200mの山越えと真夏の暑さをどう克服するか。

出発してしばらくは1020台くらいの集団ができて、信号で千切れても必死で着いていく。pc1まで超ハイペース。みんなこんなペースで300kmも走るの?泣

pc156km地点を過ぎると集団はばらけてほぼ単独走行。マイペースで走り、尾鷲の市街地を抜けていよいよ山の方へ。中ボスの大又峠を越え、ダムの周りの山道を延々と走る。ライトを消すと真っ暗。月と星がめっちゃ綺麗。

pc2155km地点へは4:00着。2時間ちょっとの貯金だ。スタッフさんが準備してくれたカップラーメンを食べて、30分だけ仮眠。だんだん空が明るくなってきた。さぁ、行者還峠にアタックだ。

ここから延々と18kmの登り、1時間15分の我慢。夜も明けて気温も上がってくる。気がつくと周りの山が下に見えて、朝日と合わせてめっちゃいい景色だ。結局、写真と給水を言い訳に3度くらい足つきしてしまった。途中、2人の仲間と励まし合いながら登った。てっぺんの行者還トンネルでは写真を撮り合った。標高1200m?すぐ近くに近畿最高峰の大台ケ原。今度はアレにも挑戦しよう。

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心霊スポットのようなトンネルを越えるとずっと下り。道が悪いから全然気持ちよくなく、ブレーキの握りすぎで握力がなくなってくる。渓流はめっちゃ綺麗でキャンパーもたくさんいた。

pc3ローソンは212km地点。9:00着。貯金は1時間ちょっと。ここから残り100kmは暑さとの戦いだ。熱中症でリタイアも続出していたらしい。f:id:masa102:20201108044406j:plain

補給のペットボトルも何本飲んだかわからない。そういえばこのころはまだドリンクボトル持ってなくてペットボトルそのまま刺してた。素人丸出しやね。小山のアップダウンが延々と続く。主催者のアホー!って文句タラタラ言いながら。

pc4御杖は264km地点。貯金は40分くらいに減ってる。ここまでで足は完全に使い切った状態になってて何とか惰性で進んでるだけ。

この辺りから、20代だけどブルベ歴10回とか言うベテラン君にいろいろ教えてもらいながら走った。情けないけど誰かに着いた方がラクって言うことで、しばらくつかせてもらった。中田くんだったっけ、ありがとう!

ゴールには15:2019時間20分で到着。いやぁ疲れた!嫁が迎えに来てくれてたので帰りはラクされてもらいましたm(_ _)m

初ブルベ、初完走、43歳にして徹夜でチャリに乗るとは夢にも思ってなかった。

66人出走、41人完走の真夏の超ハードなブルベでした。




BRM0111神戸300kmグルメブルベ参加記録

 

(2020年1月11日開催)

2020年シーズン1回目、通算4回目のブルベは、難易度低めの300kmグルメライド。作用でホルモンうどん、日生でカキオコを食べて帰ってくるという。最初の再度山(ふたたびさんと読むらしい)さえクリアすれば大きな登りはない。冬ブルベは初めてなので寒さ対策だけ不安だった。


服装は、0-5℃対応の冬用ジャージに、スパッツ+長レーパン。後で後悔したがウインドブレーカーやカッパは持って行かなかった。シューズカバーはアサヒの安物だとちょっと物足りなかった。


難易度低めということだったので、スタートのHAT神戸まで伊丹から自走することに。約25km。早朝6時に家を出発、HAT神戸に7時着。もうみんな集まってる、ブリーフィングが始まるとワクワクする。

今回のブルベは7時組と7時半に分かれて各50人、計100人の参加。うち14人がDNS、3人がDNFなので完走率は96%くらいか。

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車検を済ませて、7時半スタート。市街地を抜けてすぐに再度山に入ると集団はあっという間にばらける。430mくらいの山。疲れないように足を温存して登る。

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てっぺんで通過チェックの写真を撮ると、ここからは下り。三木を超えて姫路までなだらかな道を進む。けどペースが上がらない。。正月の運動不足のせいか?などと考えていると、段差で軽くリム打ちした。パンク?これがスローパンクというやつかー泣

60km地点のpc1のコンビニに到着すると、携帯ポンプで空気を追加してみる。一応走れる程度に入ったのでとりあえずそのまま走り続けてみた。姫路城あたりでまた空気を追加、作用町まできてまた追加。1時間に一回のペースだ。予備のチューブは1本しかないから交換するか悩む。

作用ではあまり貯金がなかったけどホルモン焼きうどん屋に寄った。ふじって言う店で目の前の鉄板で焼いてくれる。味付けはつけ麺風で自分で味を変えながら食べるスタイル。うまかったー。ここで夢の吹く頃さんと友達に。

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気づいたら45分のロス。先を急ごう。

西はりま天文台までは登りだ。途中、おじさんとおねえさんの二人組と一緒になった。どういう関係か想像したくなるね。でも詮索は厳禁。てっぺん139kmではオダ近副代表の片山さんが有人通過チェックをしてた。自分たちが最後グループらしい。昼メシでゆっくりしすぎたかー。

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そのあとも下りメインなのにスピードが出ない。。夢さんにも勧められてパンク修理をすることにした。久しぶりのパンク修理、30分くらいかかってしまった。練習必要だと痛感。普通どのくらいでできるもんなんどろう。

ここからは快調に進む!やっぱりパンク修理は早めがいいね。次のpc2では貯金15分ってギリギリやん。カキオコはこの時点で諦めました。

日生までダントツ最下位で走るってかなり不安。何かあっても後ろから誰も来ないんやもんなぁ。たぬき山展望台175kmに着いた頃にはもう真っ暗。周りお墓やからめっちゃ怖いやん。なんでこんなとこで写真撮らすねん。

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日が暮れると段々と冷えてきた。赤穂でラーメンを掻き込み、先を急ぐ。

次の通過チェックは伊和都比売神社197km。なんて読むの?海に向かって大きな鳥居が印象的だけど暗くで写真に映りません。

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その先は赤穂の海岸沿いにアップダウンを繰り返しながら快適に走る。かき小屋がいくつかあった。今度クルマで来よう。

次は道の駅みつ。真っ暗で何にもないからすぐに出発。この辺で何人かに追いついて一安心。でもギリギリ隊には変わりなし。

この先は寒さとの戦い。ウインドブレーカー持ってくるんだった。コンビニでカイロを4つ買い足して腕とか足に貼りまくり。寒すぎて途中のラブホに何回も避難したくなった。

真夜中の2号線をひたすら走り、神戸のゴールに無事到着。貯金は結局1時間くらいあったからカキオコもたべれたかな。

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今年から一新されたブルベメダルを購入。

この時点で夜中の3時半、ここから自宅まで1時間走って、だいたい23時間、自己最長350kmの超ロングライドでした。

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